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【マニア座談会】薬師寺vs.辰吉か、畑山vs.坂本か、内山vs.三浦か…至高の日本人対決を語り尽くす《元世界王者、カメラマン、スポーツライターが選ぶ名勝負ベスト3》
二宮 世界タイトルマッチでの日本人対決、日本の所属ジム対決というのはいつも異様なほどの盛り上がりを見せ、激闘になる試合が多いですよね。
飯田 世界戦で同じ日本のボクサーに負けたら気持ち的にも引きずってしまうだろうし、絶対に勝たなきゃいけないっていう思いがお互いどうしても強くなります。
山口 会場で写真を撮っていても、雰囲気はだいぶ違いますよ。日本側を応援するのがいつもの世界戦の光景ですけど、それが半々くらいになって対決ムードが否応なしに高まりますから。
二宮 1967年12月の沼田義明―小林弘戦が日本ボクシング史上初で、直近は王座統一戦となった中谷潤人―西田凌佑戦(2025年6月)。なかでも日本ボクシング史において最も話題となったのが、'94年12月に名古屋で行なわれた薬師寺保栄―辰吉𠀋一郎戦。テレビ視聴率は中部で何と52%という数字を叩き出しています。
飯田 僕は日本王者になって世界を意識していた時期。自分のジムがある名古屋での試合ということもあって会場で観戦させてもらいましたけど、息がしづらいくらいに何だか空気が重かった。薬師寺さんは体を浮かさずに徹底した低い姿勢からジャブを打ち続けていて、ロープ際に詰めてからのコンビネーションという辰吉さんの強みをうまくクリンチで消していた。自分のペースに引き込んでしまう薬師寺さんの戦い方はとても勉強になりましたね。
二宮 山口さんはプロボクサーとして東日本新人王トーナメント(当時のジュニアフェザー級)に出て、準決勝まで進んだ年でしたよね。この試合はテレビで観ていました?
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