大正・昭和・平成で全国を制した松山商業か、阿久悠に「最高試合」と称えられた箕島か、やまびこ打線で高校野球を変えた池田か、がばい旋風を巻き起こした無名校・佐賀北か。公立の魅力を元審判、実況アナ、芸人が語る。
小野塚康之 1980年にNHKに入局して、最初の赴任先が鳥取県でした。県大会の出場校は当時も今も二十数校で、そのほとんどが公立です。公立と私立の違いを意識することは少なくて、夏の甲子園に過去6回出場している倉吉北(鳥取)が「そういえば私立だったな」と、あとで気づく程度。だから「私立が有利で、公立は不利」という単純な色分けは納得できないなあ。
かみじょうたけし でも、私立のほうが環境面で恵まれている学校が多いのはたしかですよ。練習時間を多く取れたり、豊富な予算でプロ並の設備をそろえたりしてね。
永野元玄 学校経営的な視点で見ると、野球にはPR効果がある。甲子園に出ればマスコミが好意的に取り上げてくれて知名度は上がるし、学費を出す親御さんも「あの学校に行きなさい」となりますからね。
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photograph by Nanae Suzuki