穴の空いたピッチを修繕し、快適なプレー環境を保つ。サッカー界の足場を守る「芝の番人」の苦労とは。
ここは川崎市麻生区にある川崎フロンターレの練習場。ギラつく太陽に照りつけられたピッチに立つと、モワッとした湿気に包まれる。濃緑の芝は目に鮮やかだが、前夜に含んだ雨水が蒸発しているために不快指数は極めて高い。頭上はオーブン、足下は蒸し風呂というキツい環境で、湘南造園勤務の小林徹也さんはメイドインUSAの巨大な芝刈り機を操っていた。精が出ますなあ……。
湘南造園は湘南ベルマーレがJリーグに加盟した'94年から平塚競技場のグラウンド整備を担ってきた。サッカーの分野ではほかにもベルマーレとフロンターレの練習場を管理していて、小林さんは入社直後から一貫して芝の栽培を手がけるエキスパートだ。
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photograph by photographs by Satoshi Ashibe