熱戦を演じる選手たちを陰で支えるスタッフがいる。ともに勝利を目指して戦う“裏方”の仕事に迫る!
ジェフ千葉のマネージャーの朝は早い。6時半にクラブハウスに到着すると、すぐに練習用具を準備。練習中は球拾いなどを手伝い、午後は選手個々のオーダーに応じる。帰宅するのは午後10時頃。おそらくサッカー界において最もタフな仕事のひとつだ。
マネージャー歴3年の加藤敦也は、激務を笑い飛ばすように言った。
「ジェフはマネージャーが4人いますし、洗濯担当のスタッフもいるのでかなり恵まれている方です。他のクラブでは、すべて1人でやっている方もいますから。とはいえ、1日が長いことは確かですね」
飲料の準備などマネージャー業務は多岐にわたる。
加藤はプロを目指すサッカー少年だった。高2のとき地元・札幌に1860ミュンヘンのユースが来ると、「入団させてほしい」とホテルに押し掛け頭を下げて直談判。ついに監督が根負けし、「1年後にテストに来い」という口約束を取りつけた。新聞配達で資金を貯め、卒業式の翌日に渡独。監督から「本当に来たのか!」と驚かれたが、熱意で押し切って名門ユースに潜り込むことに成功した。
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photograph by photographs by Shinya Kizaki