「地方」かつ「マイナー」。二重苦のチームを甦らせるべく立ち上がった、バスケ界の勇者とは――。
日本バスケットボール界に、前代未聞の激務を遂行する人物がいる。レバンガ北海道で「選手」兼「オーナー」を務める43歳の折茂武彦だ。サッカー界でたとえるなら、カズが現役中に横浜FCの会長になるようなもの。“コート内外で闘うオーナー”である。
「今日は朝8時半から取締役会のミーティングがあり、昼飯も食べられないまま14時から練習しました。なんでこんなことを始めてしまったんだろうと時々思います(笑)」
所帯が小さいため、オーナーは多忙だ。スポンサー開拓のために営業マンとして会社を訪ね歩き、懇親会やパーティーに出席するのも仕事のひとつ。その一方で練習では一切の特別扱いはなく、20代の若手に混じって歯を食いしばりフルメニューをこなしている。
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photograph by photographs by Shinya Kizaki