箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
「強いとは思っていたが、ここまでとは」出雲駅伝で敗れたライバルたちは“圧勝”早稲田大をどう見た?「ただ、長い距離の駅伝になれば…」
text by

佐藤俊Shun Sato
photograph byYuki Suenaga
posted2026/10/15 11:01
ノーミスのレース展開で出雲駅伝を制した早稲田大。ライバル大の監督・選手たちに早稲田の力をどう見たかを尋ねた
国学院大の主将・野中は「なんとかします」と立て直しを誓った。
「どうにかしなきゃいけないと思いますが、僕自身はどうすべきか見えていないので話し合いをしながらですね。この借りは全日本でしっかり返したいと強く思っています」
国学院大も大会記録を更新しての2位で、内容が悪かったわけではない。だが、それでも早稲田大に負けたという現実が、その結果を霞ませてしまった。野中を中心に、どうチームを前向きに進めていき、全日本でリベンジしてくるか注目だ。
長い距離の駅伝になれば……
ADVERTISEMENT
一方、中央大の藤原監督は、決意をこう語っていた。
「早稲田大は、この短い距離の駅伝だと外さないですね。ただ、これから全日本、箱根と長い距離になっていくので、その距離になると普段の練習量みたいなところがモノを言うと思います。そこはうちの方が分があるかなと思いますから、全日本あるいは箱根は、うちが必ず前でゴールしたいと思っています」
区間が長くなれば早稲田大に対しては有利になるだろうが、そうなると国学院大や青学大も力を出してくるだろう。出雲も全日本も優勝経験がない中央大の「ゼロを1にする」というチャレンジはまだつづく。
駒澤大の藤田監督は、出雲の1区、2区で、かなりの手応えを得た。全日本ではもっと多くの区間で早稲田大を慌てさせていきたいという。
「出雲を勝って、全日本も連続で勝ち続けるのは簡単じゃない。うちは、全日本は強いですし、そのノウハウもある。このままラクに優勝はさせないですよ」
出雲で勝利したことで、早稲田大包囲網はさらに厳しくなるだろう。国学院大の前田康弘監督も、全日本ではより早稲田大を意識した戦いをすると宣言している。創価大の榎木監督も、出雲で失速した小池莉希(4年)とスティーブン・ムチーニ(4年)が復活すれば、全日本は十分に戦えると考えている。
一方、早稲田大も今回は出走しなかった1年生三羽烏の一角・増子、佐々木哲(2年)ら実力者が走ると予想され、まだまだ余力がある。
2026年シーズン、圧倒的な強さで駅伝街道を走り始めた臙脂のユニフォームを止めるのは、果たしてどのチームになるのだろうか。

