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「観客席に『おぉ~』とどよめき」出雲駅伝7位でも密かに自信を高めた“あの名門大”…「誰? みたいな選手が強敵と同等に走れた」駒大の収穫とは

posted2026/10/16 11:02

 
「観客席に『おぉ~』とどよめき」出雲駅伝7位でも密かに自信を高めた“あの名門大”…「誰? みたいな選手が強敵と同等に走れた」駒大の収穫とは<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

出雲駅伝、駒澤大の1区・鈴木(1年)がトップで上岡(2年)に襷を渡す。予想外の健闘に、出雲ドームではどよめきが起きた

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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「7位……正直、順位は良くはないですよ。でも、昨年(5位)よりは収穫があったので、そういう意味では良かったと思います」

 駒澤大の藤田敦史監督は、そういって表情を崩した。

 学生三大駅伝の初戦、出雲駅伝。5位よりも7位に収穫があったという意味は、昨年と今年のチーム編成を見比べると容易に理解できる。昨年は、大黒柱の佐藤圭汰こそ不在だったが、山川拓馬、伊藤蒼唯、帰山侑大、谷中晴、桑田駿介ら主力を揃えて、勝ちにいった駅伝だった。

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 出雲は箱根に向けて1、2年生を試すチャンスでもあるが彼らを起用せず、あえて勝負に徹した。だが、国学院大や早稲田大に力負けし、得られるものはほとんどなかった。

出雲ドーム内にどよめきが

 今回の出雲は、狙いが違った。

 山川ら主力がごっそり卒業し、経験と育成をセットにした駅伝になった。1年生の鈴木大翔が1区、池谷陸斗が5区を任され、2区の上岡煌(2年)、3区の植阪嶺児(4年)が三大駅伝初登場になった。ここ数年は常に主力が駅伝の軸を担い、新顔を試すチャンスがなかったが、今回の駒澤大はフレッシュな顔ぶれになった。

 1区の終盤、観客が入った出雲ドーム内が「おぉー」とどよめいた。

「えっ、駒澤がトップ?」

 そんな声がプレスルームでも漏れた。

 1区の鈴木が早稲田大の吉倉ナヤブ直希(3年)、中央大の藤田大智(4年)、国学院大の浅野結太(3年)を抑え、区間賞の走りを見せた。つづく上岡も区間8位ながらも食らいついてトップの早稲田大と2秒差、2位の中央大と秒差なしの3位で3区の植阪に襷を繋いだ。

 1区終了時に「おぉー」という感嘆の声が出たことを藤田監督に伝えると、嬉しそうにこう言った。

「だから、言ったじゃないですか(笑)。うちは、ちゃんと(選手を)作っていますよって。鈴木と上岡には、『1区、2区の流れはおまえらが作ってこい』と夏から言っていたんです。そのイメージを持って走ったのが良かったと思います。

 3区の植阪は谷中が外れたので急遽、入ることになり、負担が大きくて申し訳なかったですが、ハマりましたね。区間10位でしたが、3区で走れたのは自信になったと思います。たぶん、1区、2区で駒澤が先頭争いをするなんて、誰も思っていなかったでしょう。そういう流れができたこと、初めての選手が臆することなく走ってくれたのが今回の大きな収穫です」

【次ページ】 「1区が一番得意」と胸を張るルーキー

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