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「五輪よりWBCよりMLBより凄かった」ON決戦の大舞台で…流れを変えた“ワンプレー”と主砲を襲った致命的アクシデント「今も悔いしかない」
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喜瀬雅則Masanori Kise
photograph byNaoya Sanuki
posted2026/09/30 17:02
野球のあらゆるイベントを目にしてきた選手たちが驚愕するほどの注目を集めた「ON決戦」を前にした両雄
若田部の立ち上がりは1回、巨人・松井秀喜に先制2ランを許す苦しい展開となった。
2回、反撃ののろしとなる1号ソロを放ったのは、6番・城島だった。
工藤のダイエー時代、試合中、何度もサインに首を振られた挙句、城島の出したサイン通りに工藤が投げたら打たれた。すると試合後、城島は工藤に食い下がり、遠征先ならホテルの部屋にまで押しかけた。打たれた時のリードは何が悪かったのか、そこに至るまでのプロセスに問題はなかったのか。工藤に怒鳴られながらも、徹底的に話し合うことで、捕手・城島は連覇の99、00年と連続で「ゴールデングラブ賞」を獲得するまでに成長していた。
「あの時、工藤さんはウチから巨人に行っていた。それで、俺が工藤さんからホームラン打つわけですから、よくできた話ですよ」
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師弟対決。これぞまさしく、恩返しの一発だ。これで1点差に追い上げたが、若田部は2回にも2死一、二塁から巨人の1番・仁志敏久に中越え適時二塁打を浴びるなど、結局4回を6安打3失点で、工藤より先にマウンドを降りている。
絶好のスタートを切ったダイエー
そこから継投に出たダイエーは、その年、60試合登板で6勝をマークし、藤井がいなくなった「勝利の方程式」の“穴”を埋める活躍ぶりを見せた左腕・渡辺正和が5回を、続く6回をプロ11年目の右腕・田之上慶三郎でしのぐと、7回に松中信彦の1号2ランで3-3の同点に。
そして9回、先頭の2番・鳥越裕介の代打、メルビン・ニエベスが、巨人・槙原寛己から、右翼席の上方にあるコンクリート壁に貼られた広告を直撃する超特大の1号ソロで勝ち越すと、最終スコアは5-3での逆転勝利を収めた。
第2戦も、先発・永井智浩の乱調で4回までに3点のビハインドを背負ったが、5回に打者10人、4連打を含む7安打6得点の猛攻で逆転。7回には城島が2試合連続となるダメ押しの2号2ラン。継投も4回は田之上、5回からは連投の渡辺正が2イニング、7回は長冨浩志、8回は吉田修司、最後は守護神のロドニー・ペドラザで締め、リリーフ陣は繋いだ6イニングで被安打2の無失点。王ダイエーは敵地2連勝という、絶好のスタートを切った。


