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プロ野球PRESSBACK NUMBER
「これがタイガースや!勝ったらあかんのや!」G党→虎党転向の人気漫画家が語る熱狂の50年…日本一より鮮明な一戦、神宮で荒れ狂いテレビ出演も
text by

佐井陽介Yosuke Sai
photograph byJIJI PRESS/髙橋ツトム氏提供
posted2026/09/27 11:03
6月3日の西武戦で15号2ランを放った阪神・佐藤輝明(左)とその様子を描いた髙橋ツトム氏の作品(右)
髙橋 その頃には僕も漫画家としてしっかりプロになっていて、タイガースが18年ぶりにリーグ優勝した2003年には「日本シリーズを見に行きませんか」と声をかけてもらって、甲子園まで見に行きました。そこで人生のハイライトシーンのひとつを目に焼きつけることになりました。
甲子園カレーの列に並んでいる間に……
――福岡ダイエーホークスとの日本シリーズですね。阪神は甲子園全試合に勝利しながら、惜しくも3勝4敗で敗れてしまいました。
髙橋 あの頃、僕はホークスの城島健司選手が日本で一番すごい打者だと思っていました。しかもホークスの監督は世界の王さん。正直、日本シリーズをやってもホークスに勝てるわけがないと思っていました。それなのに阪神は頑張ってくれて、僕が観戦した試合では金本知憲さんがホームランを打って勝ったんです。ただ、金本さんが打った瞬間、僕はトイレに行ったあとに甲子園カレーを買おうと列に並んでいて、生では見られなかったんですけど(笑)。
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――となると、ハイライトシーンは……。
髙橋 試合途中のイニング間、バックスクリーンに広告が流れるじゃないですか。あの中で映画化になった僕の作品『スカイハイ』の広告が流れたんです。あの時は本当に生きてて良かったと思いました(笑)。
――4連敗で終戦した2005年、ロッテとの日本シリーズの話はしても大丈夫ですか?
髙橋 4試合の合計で4対33の日本シリーズですね(笑)。あのシリーズは仲良くさせてもらっている天才ギャグ漫画家、和田ラヂヲさんと甲子園まで見に行きました。まだ22歳の今江敏晃選手に打たれまくって負けましたけど、ロッテナインの躍動感がすごくて、もう勝てる気がしませんでした。初めて目の前で胴上げを見ましたけれど、リーグ2位から勝ち上がったロッテの下剋上がなんか美しくて、こういうことも起こるのだなと。試合後は和田ラヂヲさんと大阪の街に繰り出して、おとなしくダーツをして終わりました(笑)。
地球上にいる人類の中で一番好きな人
――悲喜こもごもの阪神ファン歴ですね。それくらい長くタイガースを応援していたら、推しの選手も数えきれないほど多いのではないでしょうか。
髙橋 でも僕ね、球場で練習を見させてもらって、「この選手はとんでもねえな」と思ったのは新庄さんと佐藤輝明選手だけなんです。阪神という球団を超えて好きになった選手もバースと佐藤輝選手だけです。
――先生は去年、佐藤輝選手が本塁打王を獲得したあと、バースさんと佐藤輝選手がネクストバッターズサークルで隣り合っている絵を描かれていました。
髙橋 あの絵は皆さんに喜んでもらえましたね。2人は3月13日の誕生日も一緒ですしね。多分、僕……現代の地球上にいる人類の中で佐藤輝選手が一番好きなんです。
話題が現タイガースの4番に移ると、漫画界の大御所はまるで少年のように目を輝かせて、「佐藤輝明に魅せられた理由」を力説し始めた。
《後編に続く》


