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プロ野球PRESSBACK NUMBER
「これがタイガースや!勝ったらあかんのや!」G党→虎党転向の人気漫画家が語る熱狂の50年…日本一より鮮明な一戦、神宮で荒れ狂いテレビ出演も
posted2026/09/27 11:03
6月3日の西武戦で15号2ランを放った阪神・佐藤輝明(左)とその様子を描いた髙橋ツトム氏の作品(右)
text by

佐井陽介Yosuke Sai
photograph by
JIJI PRESS/髙橋ツトム氏提供
東京都内から2時間ほど車を走らせ、目的地にたどり着いた。関東某所の観光地。澄み切った空気を思いきり吸い込めば、なぜ男がこの地を活動の拠点に選んだのか、少しばかり理由を理解できたような気分になる。
仕事部屋には所狭しと数十台のギターが並べられていた。バンドマンでもある人気漫画家のもとには、インタビューの最中もひっきりなしに編集者から電話連絡が入る。男はふと立ち上がって、デスクに向かった。右手首にリストバンドを装着した。
「リストバンドはデビューした頃からずっと付けています。昔、腱鞘炎になった時に『手首を押さえておいた方がいい』と言われて、それ以来、癖になっちゃって」
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9月20日に61歳の誕生日を迎えた大御所はドラマ化、映画化された『スカイハイ』シリーズなどの作品で知られ、今も人気連載を抱えている。この日はてっきり青年漫画誌「ビッグコミック」で連載中のクライムサスペンス『JUMBO MAX』の次話に手をつけるのかと思いきや、ボールペンと筆ペンで筋骨隆々の野球選手を描き始めた。阪神タイガースの4番、佐藤輝明である。
よく見れば、イエローベースにパープルラインが入ったリストバンドには「SATO 8」と刺繍されている。いつの頃からか、佐藤輝がホームランを打つたびにそのシーンを描くようになったのだという。
「今は佐藤輝選手のリストバンドを付けていますけど、昔は掛布雅之さん、湯浅京己投手が病気になっていた時はずっと湯浅さんのモノを付けていました。最近は娘が立石正広選手のモノを買ってきてくれましたね」
髙橋ツトムはなぜそこまで阪神、そして佐藤輝を愛してやまないのだろうか。その熱狂の裏側にある本音を聞いた。
ジャイアンツファンから“大胆移籍”の理由
――先生はもともと甲子園がある兵庫県西宮市で生まれたそうですね。
髙橋 そうなんです。生まれた場所からは甲子園と西宮球場の灯りが見えたと、家族が言っていました。
――育ちは東京ですが、幼少期から阪神ファンだったのですか?
髙橋 僕は昭和40年生まれなんですけど、子供の頃はもちろんジャイアンツファンでしたよ。小学校のクラスに野球好きが20人いるとしたら、他のチームのファンは3人いるかどうか。当時は長嶋茂雄さん、王貞治さんがいて……。あの時代を知っている人であれば、東京で巨人を応援しないことが不可能に近いことを理解してもらえると思います。
――それなのに、なぜ阪神ファンになったのですか?

