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「これがタイガースや!勝ったらあかんのや!」G党→虎党転向の人気漫画家が語る熱狂の50年…日本一より鮮明な一戦、神宮で荒れ狂いテレビ出演も 

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佐井陽介

佐井陽介Yosuke Sai

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photograph byJIJI PRESS/髙橋ツトム氏提供

posted2026/09/27 11:03

「これがタイガースや!勝ったらあかんのや!」G党→虎党転向の人気漫画家が語る熱狂の50年…日本一より鮮明な一戦、神宮で荒れ狂いテレビ出演も<Number Web> photograph by JIJI PRESS/髙橋ツトム氏提供

6月3日の西武戦で15号2ランを放った阪神・佐藤輝明(左)とその様子を描いた髙橋ツトム氏の作品(右)

髙橋 それはもう完全に江川卓さんのせいです(笑)。あの「空白の一日」が本当に頭に来て。

――1978年秋のドラフト前日、巨人が江川さんと電撃契約を結び、大騒動になった事件ですね。先生は当時、中学1年生。多感な思春期でした。

髙橋 あの頃は野球ブームで、『ドカベン』や『男どアホウ甲子園』といった野球漫画も大好きでした。小学校の卒業アルバムにも「将来の夢」に「漫画家か野球選手」と書いたぐらいで。それぐらい野球が好きだったから、ドラフトであんな事件があって「それはおかしいだろ」と頭に来てしまって……。もともと父親がタイガースファンだったので、(最終的に江川とのトレードで阪神に移籍した)小林繁さんと一緒にタイガースに行きました(笑)。

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――大胆な“移籍”ですね(笑)。

髙橋 今ならあの時のジャイアンツの状況や政治などの大人の事情も分かるのですけど、当時の僕はまだ子供だったので。ジャイアンツという球団は長嶋さんや王さんが持っているのだと思っていて、長嶋さんや王さんはなんで何にも言わないんだって腹が立って。それでなんか嫌になっちゃって、長嶋さんと王さんに反旗を翻すという、当時の東京ではありえないことをしでかしました(笑)。

「これがタイガースや! 勝ったらあかんのや!」

――では、1985年の阪神日本一はしっかり見届けているのですね。

髙橋 僕らが若かった時はあれしかないですから(笑)。社会現象になっていましたしね。タイガースが優勝する時って社会現象を起こすんです。というか、そんな感じの“ガソリン”がないと勝てない。1985年はもう、とてつもない経験をさせてもらいました。

――あのシーズンは4月に「バックスクリーン3連発」もありました。春先から「今年は優勝できる」と思っていたのですか?

髙橋 いやいや、そんなことないですよ。それまで20年間もリーグ優勝していなかったら、3連発があってもファンはマグレかなと思ってしまうもので(笑)。でもね、5月の甲子園・広島戦で7点ビハインドをひっくり返した試合があったんです。バース、掛布さんがホームランを打って、最後は同点からバースが満塁ホームラン。あの試合を見て、今年はちょっと違うかもと感じました。

――当時はファンの皆さんもまだ“勝ち慣れ”していなかったのかもしれませんね。

髙橋 勝てないけど、それでもなんとかタイガースを肯定しようとしてね。「これがタイガースや! 勝ったらあかんのや!」みたいな感じで、自分の人生と重ね合わせて肯定していく、みたいな感じでしたね(笑)。でも僕、個人的には翌年の1986年シーズンもすごく印象に残っているんです。もちろん1985年の21年ぶりのリーグ優勝、初の日本一は素晴らしい思い出なのですけど、それ以上によく覚えていて……。

――1986年の阪神は、掛布雅之さんが死球を受けた左手首を骨折して一時離脱した影響もあって、リーグ3位に終わっています。

髙橋 あの年はバースがNPBタイ記録の7試合連続ホームランを決めたんです。球場まで観戦しに行っていたので忘れもしません。6月26日の後楽園球場です。バースはその前の試合だった24日の巨人戦で、ルーキーの桑田真澄投手からホームランを打って、6試合連続本塁打で当時の巨人王監督の記録まであと1試合としていました。そして、7試合連続がかかった巨人戦の相手先発は江川投手でした。

【次ページ】 荒れ狂い「筑紫哲也NEWS23」に“出演”

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