- #1
- #2
ハマ街ダイアリーBACK NUMBER
「いつ辞めてもいいという覚悟はある」気骨の男・DeNA浜地真澄28歳が育成契約から再起するまでの紆余曲折「自分の持ち味はそこじゃない、と」
text by

石塚隆Takashi Ishizuka
photograph byNumberWeb
posted2026/09/21 11:03
穏やかな表情に強い意志を秘めた浜地が語った、復活までの秘話とは?
「本当、入来コーチの一言は大きくて、『そこだよね』という思いは正直あったんです。160kmの真っすぐを投げて、フォークで落とすっていうのが、多くのピッチャーの理想だと思うんですけど、自分の持ち味はそこじゃない。わかっていたつもりでしたが、入来コーチと話して改めて感じさせられました。
ただ、僕としてもカットやスライダーのボールに磨きをかける一方で、さっき言ったように技術を高めたいという思いもあって頑固にフォークを練習したり……。ただ、それもあって幅も広がり今はいい結果につながっていると思います」
信念を持ってトライしたことは、大きな成果を得られずとも決して無駄にはならない。今となってフォークは、カウントを構成する上で重要なアクセントになっている。
ADVERTISEMENT
「入来コーチが言うように僕は横の変化で勝負するタイプ。今はその言葉を信じて投げています」
確信を込めた瞳で、浜地はそう言い切った。
自分はやれることをやるだけ
さて、残るシーズンもあとわずかだが、浜地としてはどのような気持ちでマウンドに立とうと考えているのか。
「やれることをやるだけです。自分の任されたところで投げていくなかで、それが優勝やクライマックスシリーズにつながればいいと思っています」
無我の境地。覚悟のマウンド。紆余曲折を経たからこそ、浜地からは不退転のパッションが滲み出る。
「プロとしては一度、諦めかけた身ですし、いつ辞めてもいいって覚悟は持っています。その反面『まだ辞めたくない』という思いもあるので、そこに折り合いをつけながら日々投げている感じですね」
人間の感情は複雑だ。二律背反しながら、道を歩むこともある。ただひとつ言えるのは、やはり浜地は気骨の男である。
〈全2回の2回目/はじめから読む〉
この連載が本になりました!『ハマ街ダイアリー 2018-2026 ベイスターズ45人「本音」の記録』が9月28日発売予定!(書影をクリックするとAmazonにジャンプします)
【お知らせ】
『ハマ街ダイアリー 2018-2026 ベイスターズ45人「本音」の記録』の刊行を記念して、発売日の9月28日15:00〜、ベイスターズOBの三上朋也さんと著者の石塚隆さんのトークショー&サイン会(参加無料)が、横浜スタジアム横の「THE LIVE Supported by 大和地所」で開催決定! 詳しくはこちらをご覧ください。


