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「アゴ骨折、前歯折れて…」156キロ速球が顔面直撃、ソフトバンク選手が明かす“壮絶死球の瞬間”「救急車で告げた…“明日も出ます”」オリックス投手からDM
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田尻耕太郎Kotaro Tajiri
photograph bySankei Shimbun
posted2026/08/06 11:08
ソフトバンク石塚綜一郎が身の毛もよだつ悲劇に襲われたのは、6月23日のオリックス戦だった
「ボールが顔に向かってくるのは分かりましたけど、当たる前に目を瞑っていたので。どんな風にデッドボールになったか分からなかったから映像を見返したんです。顔に当たったら骨が折れちゃうのが分かりましたけど、これくらいの軽傷で済んだ。僕の中では軽傷だと思っています。それに首から下は大丈夫。今まで散々当たってきても大きな怪我をしたことはありませんから!」
置かれている状況や立場は誰よりも自分がわかっている。それはもとより、石塚自身がそもそも“死球”に慣れきっている。ソフトバンク界隈では有名だ。
死球が多いのは育成選手時代からで、2023年には三・四軍の非公式戦で年間33死球をぶつけられた。NPB一軍公式戦記録は2007年のラロッカ(オリックス)が記録した28個(136試合出場)。石塚の114試合出場で死球33個は日本記録をはるかに超えていた。
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2025年シーズンも一、二、三軍戦を合わせると計30死球を数えた。なお、一軍の通算成績では4四球に対して9死球、選んだ出塁よりも当てられて一塁に進んだのが倍以上ある。
2025年5月18日の楽天戦(みずほPayPayドーム)では延長12回裏1アウト一、二塁で代打登場すると死球で“つなぎ”、牧原大成のサヨナラ打を演出。試合後に小久保裕紀監督が「石塚、よく当たりますね。(代打に送る時に)ちょっとよぎったんですけど、本当に当たるとは思わなかった」と複雑な笑みを浮かべた。まるで磁力でボールを吸い寄せるように死球を繰り返すことから「マグネット」という俗称まで誕生する始末だ。石塚もまた「僕の死球に関してはみんな深刻に考えてない。『また当たったね』くらい。心配されることはない」と笑っており、丈夫な体はセールスポイントだとも語っている。
マチャドからDMが届いていた…
顔面死球から1カ月足らずの7月18日、三軍戦で実戦復帰。同21日以降は二軍戦で出場を続けている。なお、翌22日の中日戦(タマスタ筑後)では延長10回裏に押し出し死球を食らい、7月31日と8月1日のオリックス戦(同)でも2試合連続死球と相変わらずだ。今季も二軍戦は16死球(54試合/8月5日時点)とリーグ断トツである。
「デッドボールだって一塁に出られる。ありがたいですよ。怖いと思うことはない。怖がったら、それはもうプロ野球選手をやめるときです」
なお、マチャドからはすぐにインスタグラムのDMが届いたという。「恨むとかは全然ない。逆にメッセージをくれてありがたかった」。実直な東北生まれの25歳は、再び一軍から声がかかるまでやるべきことを全うするのみと静かに誓うのだった。

