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「アゴ骨折、前歯折れて…」156キロ速球が顔面直撃、ソフトバンク選手が明かす“壮絶死球の瞬間”「救急車で告げた…“明日も出ます”」オリックス投手からDM
posted2026/08/06 11:08
ソフトバンク石塚綜一郎が身の毛もよだつ悲劇に襲われたのは、6月23日のオリックス戦だった
text by

田尻耕太郎Kotaro Tajiri
photograph by
Sankei Shimbun
「あの瞬間の映像は病院のベッドで何回も見ました。何のため? いや、どうやって当たったのかなって、興味があったので」
何食わぬ顔でまるで他人事のような口ぶりだったが、下唇の左側には今も痛々しい傷痕を見ることができる。
156キロ速球が顔に…担架で運ばれて
時速156キロの顔面死球――。
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ソフトバンクの石塚綜一郎が身の毛もよだつ悲劇に襲われたのは、6月23日のオリックス戦(みずほPayPayドーム)だった。0―5と劣勢の9回表守備から途中出場。その裏2アウト走者なしで打順が回り、右打席に入った。翌日は左腕の田嶋大樹が予告先発されており打席勘を養わせる意味合いが含まれていたように思えた。
18.44m先のマウンドに立つのは相手守護神のマチャド。今春のWBCにベネズエラ代表として出場して初優勝にも貢献した剛腕だ。そして“それ”は、カウント1ボール2ストライクから投じられた4球目に起きた。
踏み込んで打ちに行った石塚の左頬に156キロのツーシームが直撃。ヘルメットには最近よく見られるフェイスガードが装着されていたが、届かないところだった。石塚は打席の中で地面に体を打ちつけるように倒れた。マチャドは当ててしまった瞬間に両手で頭を抱えて呆然と立ち尽くした。危険球退場が宣告された後も、心配のあまりグラウンドから去ることがなかなか出来ない様子だった。
一目で心配な状況と分かる壮絶な死球。口からは出血も見られた。石塚は担架で運ばれ、ほどなくして救急車で病院へ搬送された。
「一軍昇格4日後」レギュラー奪取狙っていた
石塚は2020年育成ドラフト1位で岩手・黒沢尻工業高校からプロ入り。登録は現在に至るまでずっと「捕手」だが、2023年シーズンには主に三・四軍の非公式戦ながら年間22本塁打を放つなどの打撃力を生かすために内外野で出場することがほとんど。2024年7月に支配下登録された。同年8月には一軍デビューを果たし、プロ初安打もプロ初本塁打も記録している。しかし、チーム内競争が激しいソフトバンクにおいて出場機会は限られており、昨季も二軍で打率.352の成績を残すも一軍出場は24試合(60打席、打率.236)にとどまっており、レギュラーどころか一軍定着も果たせていないのが現状だ。

