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「アゴ骨折、前歯折れて…」156キロ速球が顔面直撃、ソフトバンク選手が明かす“壮絶死球の瞬間”「救急車で告げた…“明日も出ます”」オリックス投手からDM 

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田尻耕太郎

田尻耕太郎Kotaro Tajiri

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photograph bySankei Shimbun

posted2026/08/06 11:08

「アゴ骨折、前歯折れて…」156キロ速球が顔面直撃、ソフトバンク選手が明かす“壮絶死球の瞬間”「救急車で告げた…“明日も出ます”」オリックス投手からDM<Number Web> photograph by Sankei Shimbun

ソフトバンク石塚綜一郎が身の毛もよだつ悲劇に襲われたのは、6月23日のオリックス戦だった

 生まれは秋田県。寡黙で控えめだが、忍耐強くマジメで義理堅いとされる東北人の気質がそのまま当てはまる人柄の持ち主だ。放っておくとバットをずっと振っている。毎年の宮崎キャンプでは「また石塚が1人で残っていますよ」との言葉を球団スタッフから数えきれないほど聞いた。

 今シーズンも開幕からファーム暮らしが続いたが、6月19日にやっと一軍からお呼びがかかった。当日の日本ハム戦(エスコンフィールド北海道)にスタメン出場していきなり2点タイムリーを放つと、21日の同戦でも2本の二塁打など4打数3安打1打点と活躍。同カードは11打数4安打3打点で打率.364。待ちに待った中で確かな存在感を示した。

 顔面死球はその次戦。一軍昇格からわずか4日後のことだった。

骨折、前歯折れても…「明日も出ます」

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 病院に担ぎ込まれ、診断の結果は下顎骨の骨折。上の前歯も1本折れていた。当然、戦線離脱。患部をプレートで固定する手術も受け、死球翌日から7月3日まで10日間の入院を余儀なくされた。

 しかし石塚は死球直後の救急車に乗っている最中、付き添った球団トレーナーにこう訴えたという。

「明日も出ます」

 思うように口が動かせずにはっきりしない言葉だったが、石塚はたしかにそう言った。病院診察後の午前1時過ぎに一旦みずほPayPayドームに戻った際にも再び出場への意欲を示した。

 石塚が述懐する。

「唇が切れたりして“皮膚的な痛み”はありましたけど、初見の段階では骨折も分からなかったし、感覚的に脳震盪もないだろうと思っていた。僕の中ではめちゃめちゃ元気だったので。それならば『明日も出ます』と」

 痛みで寝つけない日もあったのではないかと問うても「普通に寝て、普通に過ごしていました」と平然と答え、「顎が折れたので最初は流動食でしたけど、幸い嚙み合わせが悪くなることがない折れ方だったので2、3日で済みました。だから体重も大きく落ちることはなかったです」と元気をとにかくアピールするばかり。

じつは死球が多く…“日本記録”も

 また、恐怖心についても「全くない」ときっぱりと言い切った。

【次ページ】 マチャドからDMが届いていた…

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