サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER

「結構難しかったですが」谷口彰悟34歳が“板倉滉の緊急事態”にナイス対応…日本代表DF陣のスゴい信頼関係「ブラジル戦、自分がバトルして存在感を」 

text by

佐藤景

佐藤景Kei Sato

PROFILE

photograph byKiichi Matsumoto/JMPA

posted2026/06/28 17:06

「結構難しかったですが」谷口彰悟34歳が“板倉滉の緊急事態”にナイス対応…日本代表DF陣のスゴい信頼関係「ブラジル戦、自分がバトルして存在感を」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto/JMPA

スウェーデン戦、板倉滉の交代によって緊急出場した谷口彰悟。今大会でいい働きを見せている

 準備に充てられる時間はわずか2、3分。ほぼウォーミングアップなしという過酷なシチュエーションでのスクランブル出場だった。

 しかし、この緊急事態もまた、日本代表のディフェンスラインが培ってきた「誰が出ても変わらない」という真価を最も証明する舞台となった。

 試合後、谷口は「結構難しかったです」と切り出しつつも、途中出場の舞台裏を振り返っている。

ADVERTISEMENT

「ただ、毎試合ですけど、ベンチからでも状況や改善した方がいいポイントを見極めながら、みんなで戦っている。同じテンションというか、(ピッチ内の選手と)温度差はなかったと思うので、それが良かったなと。前半の残り時間もあまりなかった。まずは落ち着いてハーフタイムに入ろうと個人的には考えていたので、悪くない入り方ができたと思っています」

自分が入った時はその辺もちゃんと

 準備時間がなかった不安を抱えながらも、瞬時にピッチの空気に適応できた。その背景には、スタートから出ようが途中から出ようが変わらないという、徹底されたメンタルの準備があった。途中出場では往々にしてピッチ内の温度を把握できず、自身のテンションを合わせられず試合に入りきれないケースがある。しかし、谷口はその温度を見事に調整していた。

「外から見ていても、もう少しラインコントロールをしたいところはあったので、自分が入った時にはその辺もちゃんとやらないと、と整理できていました」

 ピッチに立った谷口は、最終ラインを細かく丁寧に上げるように要求し続けた。相手がロングボールで陣地を挽回してくる相手の戦術に対して、ラインの上げ下げを徹底。これに呼応したボランチ陣が鋭い嗅覚でセカンドボールを回収した。「比較的落ち着いて入れたと思います」と話した通り、守備を瞬時に再構築してみせた。

 さらに後半には、瀬古に代えて渡辺剛が投入され、ピッチ上の3バックは渡辺、谷口、伊藤へとその形を変える。終盤、押し込まれる展開のなかで相手が仕掛けてきた猛烈なパワープレーに対しても、谷口のコーチングと渡辺の迎撃能力、そして最後方に控えるGK鈴木彩艶への全幅の信頼がはまり、失点を最小限に抑え込んで無敗でのグループステージ突破を決めた。

先発が相手を疲れさせて、サブが突く

 一連のディフェンスラインの底力について、ピッチでともに戦っていた瀬古も「それがこのチームの良さです」と、強い信頼感を語っている。

【次ページ】 先発が相手を疲れさせて、サブが突く

BACK 1 2 3 4 5 NEXT
#森保一
#渡辺剛
#冨安健洋
#谷口彰悟
#伊藤洋輝
#板倉滉
#鈴木淳之介
#瀬古歩夢
#北中米W杯
#ワールドカップ

サッカー日本代表の前後の記事

ページトップ