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「こんな久保建英は見たことがない…」W杯現地カメラマンが撮影していた“試合前の異変”…負傷後には“驚きの行動”も「報われる瞬間を撮りたい」
posted2026/06/17 11:08
オランダ戦で左膝を負傷し、ピッチサイドに座り込む久保建英。過去にないほどの熱量でこの試合に臨んでいた
text by

原壮史Masashi Hara
photograph by
Masashi Hara
「なんか1人だけずっと下を向いていたな……」
試合前の集合写真を撮影しながら、どこか奇妙な感じがした。筆者にとってもW杯1戦目だったため、「とにかくちゃんと撮りたい」という気持ちが強かったことと、集合写真という括りでカメラを向けていたこと、加えて単に視力が良くないこともあって、下を向いていたのが「誰だったのか」までは、あまり意識していなかった。
「これまでと明らかに違う…」久保建英の“異変”
オランダにじっくりとボールを握られる緊迫の前半が終わり、ハーフタイムにカメラのモニターで写真を選んでいると、そういえば、と集合写真のことを思い出した。
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普段も目を閉じている選手がいないかはチェックするが、この日はまず、あの「下を向いていた選手」が誰だったのかということをハッキリさせたかった。
それは久保建英だった。
そして、これは拡大してやっとわかったのだが、久保は下を向いていたわけではなかった。
誰よりも険しい顔つきで、まっすぐ、力強く前を見ていた。これまでの代表戦の集合写真とは明らかに違っていた。後ろの上田綺世が良い意味で普段通りの笑顔で写真に収まっていたこともそう見えた原因かもしれないが、どうもそれだけとは思えなかった。極限まで集中力を高めているときならではの、眼力だけが際立った鬼気迫る表情をしていたからだ。
久保の熱量を確認できたことで、後半は日本が良さを出していくのではないか、と思えた。それだけこの試合に懸けていながらも、前半は堂安律とともにコーディ・ガクポの対応に追われ、辛抱することがミッションになってしまった。とはいえ、しっかりとスコアレスでそれを成し遂げたのだから、後半は溜め込んだ分がそのままブーストのエネルギーになるに違いない。
ところが、後半が始まるとフィルジル・ファンダイクの一発を浴びてしまい、いきなりビハインドに。「我慢して、我慢して、これから」というときについに決壊――この展開には、さすがに嫌な予感を抱かずにはいられなかった。


