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長谷川健太が証言する監督・森保一の“本当のすごさ”「焦っている彼を見たことがない」「あれだけのプレッシャーのなかで…」ドーハの戦友に送るエール 

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戸塚啓

戸塚啓Kei Totsuka

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photograph byIchisei Hiramatsu

posted2026/06/14 11:44

長谷川健太が証言する監督・森保一の“本当のすごさ”「焦っている彼を見たことがない」「あれだけのプレッシャーのなかで…」ドーハの戦友に送るエール<Number Web> photograph by Ichisei Hiramatsu

「すごいとしか言えない」と森保一監督を称える長谷川健太氏。選手時代は日本代表で共闘し、監督としては熾烈なタイトル争いを繰り広げた

 日本代表を指揮する森保は、試合前の国歌斉唱で涙する。感情の鎖を解く。長谷川はそこに、「国を背負う重み」を読み取る。

「現役当時からサンフレッチェの監督までは、冷静な印象が強かったんです。代表監督でもそこは変わりませんが、感情の起伏が表に出るようになった。それぐらい大きなもの、重いものを背負って戦っているんだな、と。本当にもう、すごいなとしか言いようがないですよね」

堂安律と久保建英の“同時起用”「これもありだな…」

 北中米W杯へ向かう道のりでは、主戦術の変更があった。4-2-3-1や4-2-1-3から、3-4-2-1へシステムの軸足を移した。森保はサンフレッチェ広島で3度のJ1リーグ制覇を成し遂げた際に、3バックを採用している。日本代表を指揮する2期目にして、その特性を熟知するシステムをチーム作りの柱に据えた。

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「世界で日本が勝っていく、ベスト8以上という目標を達成するには、3バックのほうがいいんじゃないかな、と思います。どこかのタイミングで森保が伝家の宝刀を抜くとは思っていましたけど、個人的にはアジア予選からやるとは思っていなかった。W杯本番でやるのかな、と」

 森保は4-2-3-1なら2列目で起用される選手を、3-4-2-1のウイングバックに配した。2022年のカタールW杯でも見られた選手起用である。ただ、北中米W杯への道のりでは、ウイングバックにより攻撃的なタスクを与え、かつシャドーとの流動性を高めていった。相手の良さを消すためではなく、自分たちの「個」の強みを引き出す意図を鮮明にしている。

 右サイドでは、長谷川が良く知る2人が並び立っている。ガンバ大阪で指導した堂安律が右ウイングバックを、FC東京で成長を促した久保建英が、右シャドーを任されてきた。

「律は身体が強くてパワーがある。シュートも力強くて思いきりがある。建英はキュッと反転する技術があり、細かいボールタッチで相手の逆を取れる。同じ左利きでもタイプは異なりますが、彼らを同時に起用するとどうなるのだろう、と思っていました。実際に試合を観ると、ふたりでポジションを入れ替えたりして、窮屈さを感じさせない。これもありだな、と思いました」

ガンバ時代にあった“ウイングバック堂安”の伏線

 実は長谷川も、堂安をウイングバックに配したことがある。2017年シーズンに3バックを用いた際に、この攻撃的なレフティーを右ウイングバックで起用したのだ。

「チーム事情で選手が抜けたりして、3-5-2も使っていたなかで律をウイングバックで起用しました。システム的には右肩上がりで、攻撃の時はサイドハーフみたいなポジションを取っていいから、という話をしていたのですが、なかなうまくいかなかったですね」

【次ページ】 戦友・森保一に送るエール「2期8年間の集大成を」

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