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「ウチで現役を続けませんか?」あるNPB球団からの電話…DeNAを退団、プロ野球を去った大和がついに告白「引退発表を“直前で撤回”した本当の理由」
text by

佐井陽介Yosuke Sai
photograph byJIJI PRESS、Hideki Sugiyama
posted2026/06/01 11:02
大和が今明かす、DeNA退団後の真実とは
悩んだ理由は、生体腎移植の手術だった
大和は22年12月、幼少期から慢性腎臓病を患っていることを公表していた。翌23年1月には国内でも数百人しかいない「デント病」であることも判明し、近い将来の生体腎移植を視野に入れていた。
幼稚園児だった頃から尿検査のたびに引っかかり、月1回の検診が欠かせなかった。プロ入り後もタンパク量の問題でプロテインを摂取できず、「太れない」と苦悩し続けた。手や足のむくみに苦労し、革の厚みが違う打撃用手袋やスパイクを何種類も用意した。ただ、病名が分かっていなかった頃は「そこまで深刻な病気だとは考えていなかった」という。
デント病と診断されてからの2年間はDeNAトレーナー陣の献身にも支えられた。腎臓の機能を向上させて疲労やストレスを軽減するために、試合前は鍼治療を取り入れてもらった。横浜スタジアムの食堂では腎臓への負担が少ない特注のうどんを用意してもらい、腎臓の数値が悪くなりやすい生野菜がメニューにあると、大和用に火を通してもらった。
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周囲のサポートにも支えられ、なんとか24年までプレーを続けられた。ただ、仮に25年も現役を続けるとなれば、移籍1年目の途中から手術を余儀なくされる可能性もある。それでは獲得してくれた球団に対して、あまりに申し訳ない。
大和は声をかけてくれたNPB球団の編成担当者に、正直な気持ちを伝えた。
先に手術をして、それから野球をできるかどうかを判断するしかないと考えています――。
すると、編成担当者は「それでも待ちます」と回答してくれた。
引退発表を直前で撤回、そして手術へ
なんとしても獲得したいという熱意を受け取り、一度は完全に鎮まっていた闘志に再び火がついた。
「そこまで言ってもらえたのは本当にありがたいこと。こうなったからには、現役を続けるのか辞めるのか、1回手術をしてから考えようと思い直しました。もちろん手術後に復帰できるかどうかなんて分からないし、不安もありましたけど、チャレンジしようと決めたんです」
こうして大和は引退発表を直前で撤回した。そして、手術の前倒しに踏み切ったのである。《つづく》
