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「ウチで現役を続けませんか?」あるNPB球団からの電話…DeNAを退団、プロ野球を去った大和がついに告白「引退発表を“直前で撤回”した本当の理由」
posted2026/06/01 11:02
大和が今明かす、DeNA退団後の真実とは
text by

佐井陽介Yosuke Sai
photograph by
JIJI PRESS、Hideki Sugiyama
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話は1年半以上も前までさかのぼる。
2024年10月上旬、当時スポーツ新聞社の野球デスクだった筆者は勤務地の関西から新幹線で東上していた。
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新横浜駅で降車して、徒歩10分程度の日本料理屋に到着した。しばらくすると、約束の時間よりも早く大和が現れた。
37歳の誕生日が近づいていた大和は9月中旬、7年間在籍したDeNAから戦力外通告を受けていた。他球団での現役続行を目指すのか、それとも引退するのか。熟慮を重ねた末、ユニホームを脱ぐ決断をしたのだという。
日本料理屋での会食の名目は「引退発表原稿用の取材」だった。
「戦力外を伝えられたときにはもう若干、気持ちは切れていました。時が経てば気持ちに変化が生まれるかなと思ったけど、やっぱり変わらなかった。辞め時が来たのかな。悔いがないことはないです。悔いだらけです。でも、悔いを残さないために野球を続けるのも違うのかなと」
そんな風に心境を語り始めた大和の表情は、まるで憑き物が落ちたかのようにすっきりしていた。この時点で、男が直後に水面下で現役引退を撤回するとは夢にも思っていなかった。
「初めて野球が嫌いになりました」
プロ19年目の24年は苦悩の日々が続いた。代打を中心に42試合に出場し、打率2割4分7厘、3打点。この数字だけを見れば及第点の成績にも感じられるが、得点圏打率は0割5分まで落ち込んだ。勝負強さを売りにしていた男は、チームやファンの期待に応えられない自分をどうしても許せなかった。
「勝負どころで結果を出せないのが、すごくストレスで……。あのシーズンは初めて野球が嫌いになりました。試合に出たいという気持ちが全くなくなったんです。それって、もうプロ野球選手としては致命傷を負った状態ですよね」
1軍戦の好機で凡退が続いていた頃の深夜、悪夢にうなされて目が覚めた。球団幹部に呼び出され、「来季の契約を結びません」と告げられる。そんな夢だった。知らず知らずのうちに、心は着実に蝕まれていたのである。

