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「部活後は何するの?」「塾です」“偏差値66の公立進学校”で指導者に、元プロ野球選手が感じた“難しさ”…大和が今明かす、DeNA退団後に考えたキャリア
posted2026/06/01 11:01
神奈川の公立進学校、光陵高校の野球部でインストラクターを務める現在の大和さん
text by

佐井陽介Yosuke Sai
photograph by
Hideki Sugiyama
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2024年シーズン限りでDeNAを退団してから現在に至るまでの間、大和のもとにはNPBの球団からもコーチ就任のオファーが届いていた。
指導者として再スタートを切るのであれば、またとないチャンスである。それなのに、男はNPB球団に断りを入れて、最終的に少年野球のコーチ、そして神奈川の県立校・光陵高校の硬式野球部で外部インストラクターを務める道を選んだ。
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高校野球の指導にしても、毎年のように甲子園を目指す強豪校ではなく、あくまで勉学がメーンとなる公立校の生徒たちが相手である。長年一線で活躍した元プロ野球選手としては異例の選択にも思えるが、大和には確固たる信念があった。
「僕は高卒でプロに入りました。現役生活を終えて、そのままプロの世界で指導者になったら、外の世界を全く知らない大人になってしまうという危機感がありました。樟南高校時代も野球漬けだったので、もちろんバイトをしたこともありません。社会を知らないまま年齢を重ねていくのが、すごく怖かったんです。一社会人としての土台を作らないままNPBに残って、50歳ぐらいで『もういりません』と放り出されたら、本当に苦労するだろうなと。だから野球を教えるにしても、NPBよりも少年野球や強豪校ではない高校から始めたいと、昔からずっと考えていました」
グラウンドは共有、雨の日は教室で練習
かくして大和は今年の4月下旬から光陵高校の指導をスタートさせた。
与えられた時間は限られている。少年野球のコーチとして平日は練習、土日は試合のチェックが続く。テレビ解説などプロ野球関連の仕事も頻繁に舞い込む。「社会に出たい」と宣言していた通り、アパレルなど野球外の業界に身を置く人たちとの接点も大切にしている。そんな日々を送りながら、週2日は必ず光陵高校のグラウンドに足を踏み入れる。
まだ指導を始めて約1カ月しか経っていない。それでもすでにNPB在籍時は知る由もなかった公立高校の現実に何度となく気付かされていると、大和は力説する。

