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2年前、DeNAから“戦力外通告”を受けた大和(38歳)の知られざる今「正直驚きましたけど…」NPBのコーチを断り、神奈川の公立高野球部で指導者になっていた
text by

佐井陽介Yosuke Sai
photograph byHideki Sugiyama
posted2026/06/01 11:00
神奈川の公立進学校、光陵高校の野球部でインストラクターを務める現在の大和さん
大和は現役時代、内外野両方の名手として鳴らした。
鹿児島の名門、樟南高校時代は1年夏と3年夏に甲子園出場。高校生離れした遊撃守備が当時の阪神監督・岡田彰布の目にとまり、高校生ドラフト4巡目で06年にタイガースに入団した。07年に登録名を本名の「前田大和」から「大和」に変更。プロ4年目の09年以降は守備力を武器に1軍定着を果たし、14年には中堅手としてゴールデングラブ賞も手に入れた。
17年オフに国内FA権を行使してDeNAに移籍したあとは遊撃レギュラー格としてチームを支え、現役晩年は代打として勝負強い打撃に磨きをかけた。
実はNPBのコーチオファーを断っていた
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プロ19年間で通算1524試合に出場し、積み上げた安打数は957。黙々と努力を続ける姿勢は仲間からリスペクトされていた。DeNA時代は今やチームの顔でもある牧秀悟から合同自主トレを申し込まれ、オフには地元の鹿児島県鹿屋市内でともに汗を流していた。そんな男がユニホームを脱いだとなれば、NPBの球団が放っておくわけがない。
24年秋、戦力外通告を受けてDeNA退団が決まったあと、そのDeNAから球団スタッフ入りの打診を受けた。さらに言えば、24年秋から現在までの間に、実はNPBの他球団からコーチ就任のオファーも届いている。それでも大和は花形とも表現できるNPB指導者という立場をいったん断った。
なぜ、NPBではなく少年野球や高校野球で指導する道を選んだのか。
誰もが抱くだろう疑問をぶつけると、大和は「プロ野球の世界が嫌いになって飛び出したわけではありませんよ」と強調した上で、30代後半を迎えた元プロ野球選手の偽らざる本音を熱く語り始めた。《つづく》
