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将棋PRESSBACK NUMBER
「羽生善治が元日本代表FWと柏レイソルユニ姿」「志村けんvs米長邦雄の記念対局」“棋士と二刀流”元編集長が明かす将棋専門誌製作の舞台ウラ
posted2026/05/03 06:00
将棋界のトップランナーであり続けた羽生善治。『将棋世界』の表紙でも珍しい2ショット姿などが掲載されてきた
text by

田丸昇Noboru Tamaru
photograph by
Kiichi Matsumoto/NumberWeb
日本将棋連盟が発行する月刊誌『将棋世界』は、約90年もの歴史がある専門誌。2026年5月号(同年4月3日発売)からは、誌面とネット上に分ける形でリニューアルした。IT時代に対応した事情、長年にわたる将棋世界の変遷、田丸昇九段が連盟出版担当理事や将棋世界編集長を務めた頃の思い出、表紙を飾ったトップ棋士や人気棋士の話題などについて、2回にわたって紹介する。【全2回の1回目/文中敬称略。棋士の肩書と年齢はいずれも当時】
『将棋世界』のページ削減+情報ページはWEBで
将棋専門誌『将棋世界』は2026年5月号から、本誌ページ数を228ページ(同年4月号)から160ページに削減した。棋戦情報や対局結果などは、本誌を編集するマイナビ出版の運営サイト「将棋情報局」に掲載される形になった。ネットで検索してみると、タイトル戦などの棋戦情報、棋士インタビュー、棋界ニュース、昇段コース問題、詰将棋など、従来の内容を踏襲している。情報ページはこれまで月ごとの更新だったが、早めに見ることができる。
将棋世界5月号の本誌では、2025年11月26日に公式戦で最多記録の通算1600勝を達成した羽生善治九段(55)を特集し、インタビューや『名局の解説』で偉大な足跡を振り返った。6月号以降もタイムリーな企画を立てるという。また、「観る将」の方たちに向けた親しみやすい内容の別冊(A5判32ページ)が付く定期購読プラン(インターネットからのみ受付)を、従来の定期購読とは別に新設した。
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現代では新聞、雑誌、書籍などの紙の媒体は、いずれも販売部数が低迷している状況だという。『将棋世界』も2017年に「藤井フィーバー」が巻き起こった頃はよく売れたが、近年は売れ行きが伸び悩んでいるようだ。
このたび誌面とネット上に分ける形にしたのは、経費面の事情や時代に即した選択だったと思う。ただ高齢の読者が電子機器を使って、前述の「将棋情報局」サイトを見られるだろうかとの懸念はある。
棋士との「二刀流」編集長として
私こと田丸は、2001(平成13)年2月に『将棋世界』編集長に就任した。棋士との「二刀流」だった。


