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「珍しい…」久保建英がイラ立ったのは“反則覚悟の包囲網”ではなく…初タイトルから4日後「失望のMOM」“タケの自負”をカメラマンは感じた 

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中島大介

中島大介Daisuke Nakashima

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photograph byDaisuke Nakashima

posted2026/04/28 17:00

「珍しい…」久保建英がイラ立ったのは“反則覚悟の包囲網”ではなく…初タイトルから4日後「失望のMOM」“タケの自負”をカメラマンは感じた<Number Web> photograph by Daisuke Nakashima

レアル・ソシエダの久保建英。自身初のタイトルを経験した直後の試合で見せた表情とは

 終了後、両チーム選手が乱れてのいざこざがあったが、その中で試合を通して激しくやり合った、久保とアランバリがひっそりと健闘を讃えあう姿を撮影できた。久保のヘタフェ在籍時には共にプレーした元同僚である。

 久保はこの試合での活躍が認められ、敗戦ながらもMOMに選ばれている。

 ただファンの元へ挨拶に向かった久保の表情から見えてきたのは、一切喜びのない失望すら感じさせるものだった。

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 敗戦したとはいえ、国王杯優勝を選手と共に祝いたい多くのファンと、すでに気持ちを切り替えてこの試合に臨んだ上で敗戦してしまった選手たちとの気持ちのズレが引き起こした部分も多かっただろうか。

敗戦のMOMと失望の表情に感じたもの

 それ以上に、ピッチサイドでの撮影を通して個人的に感じた部分では――久保の優位性でもある1対1の勝負で、抜き切る前に相対したイグレシアスに掻き出されてしまったり、体ごと押し出されて抜ききれなかった場面も散見した。

 フルタイムをプレーするフィジカル面は整ったものの、約3カ月の欠場の影響がないわけはなく、選手にしか分からないズレを感じていたのかもしれない。

 ヘタフェの分厚い壁の周りでパスを回すだけではなく、自らその壁の中に飛び込んでいく久保のプレーが明らかにソシエダに攻撃のリズムを与えていた。

〈オレならもっとできる〉

 MOMに選出されたとはいえ、試合後の表情はそんな強い自負の表れだったように感じられた。

週末の連戦で先発…W杯への好材料か

 そしてヘタフェ戦より中3日でむかえたラ・リーガ32節(国王杯決勝の日程調整のため33節が先行して行われた)ラージョ対ソシエダ戦、久保は2試合連続で先発出場し、後半途中までプレー。3-3で終えた試合は、ピッチを去った後の久保に提示された警告を含めて10枚のイエローカードとレッドカード1枚が飛び交い、審判がコントロールしきれない展開となった。

 とはいえ久保は筋肉系という再発しやすい故障からの復帰ながら、連戦に耐えられるコンディションが戻ってきたのは開幕まで2カ月を切った北中米W杯に向けて、好材料と言えそうだ。

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#久保建英
#レアル・ソシエダ
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