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「大谷翔平選手みたいな唯一の存在になりたい」佐藤圭汰(駒澤大)がアメリカで抱く野心「1500m、5000mでは“日本初”の記録を狙います」
posted2026/04/27 11:02
4月から渡米し、世界の猛者たちとの日々を始めている佐藤。日本を離れる直前に世界の舞台への想いを語った
text by

佐藤俊Shun Sato
photograph by
Miki Fukano
Nike Swoosh TC
この4月から佐藤圭汰が所属するクラブだ。
クラブは2025年2月に創設され、アメリカのアリゾナ州、陸上のキャンプ地としても有名なフラッグスタッフを拠点のひとつとする。多くは佐藤が実業団入りするものだと予想していたが、プロランナーとして陸上人生を歩んでいくことになった。
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「高校から大学に入った時は、将来は実業団で走ろうと思っていました。でも、大1の冬にアメリカに行っていろんなチームを見て、海外でやりたいと思うようになったんです。なぜNIKEなのかというと、トラックを突き詰めるためです。そのためには環境が大事だなと思っていました。
NIKEのクラブを見学すると、練習施設をはじめ、フィジカルやケアのトレーナーなどすべてが揃っています。それにアメリカだけではなく、自分の好きなヤコブ(・インゲブリクトセン)選手をはじめ全世界の選手と繋がりができて、コミュニケーションが取れます。自分を高めてくれるのはここだなって思い、決めました」
自分が一番下なので、這い上がっていくしかない
環境面はこれ以上なく刺激的で、かつ充実している。
フラッグスタッフは標高2079mの高地で、日常生活を送りながら高地トレーニングが可能だ。トラックやトレーニング施設などハード面が充実しているのはもちろん、所属する選手も全米選手権で1500m2位のイーサン・ストランドやパリ五輪10000m米国代表のニコ・ヤング、さらにベテランのアブディハミド・ヌル、ウッディ・キンケイドら錚々たる選手が顔を揃えており、“毎日が世界陸上”状態になる。
「メンバーがすごいし、本当にレベルが高い。年齢が近いイーサンは1500mを3分30秒で走り、5000mは13分26秒ぐらいですが、本気で走れば12分台がすぐに出る選手。クラブではタイムも実力も自分が一番下のレベルなので、もう這い上がっていくしかない。でも、そういう環境がいいんです。一番下の方が燃えるんで。まずは、環境に慣れるところから始まりますが、楽しみしかない。もうワクワクしています(笑)」

