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「大谷翔平選手みたいな唯一の存在になりたい」佐藤圭汰(駒澤大)がアメリカで抱く野心「1500m、5000mでは“日本初”の記録を狙います」
text by

佐藤俊Shun Sato
photograph byMiki Fukano
posted2026/04/27 11:02
4月から渡米し、世界の猛者たちとの日々を始めている佐藤。日本を離れる直前に世界の舞台への想いを語った
年間スケジュールでトラックだけに集中できるのも大きい。
「日本で実業団に入ると、トラックシーズンを終えた後、駅伝シーズンに入ります。ニューイヤー駅伝を走るのはいいですが、駅伝の練習をしないといけない。それが自分にはネックになりました。トラックシーズンを全力で戦い、オフなく1年中走り続けると、怪我につながる可能性が出てくる。自分は怪我が多かったので、休む時期を作って新シーズンに備える時間が必要だと考えていました。そうやってトラックに集中できる環境は、アメリカにしかなかったんです」
すべてはトラックのためにという佐藤の覚悟が垣間見える。環境面だけではなく、世界で戦うため、タフに生きていくために必要なことがアメリカで養えるという。
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「アメリカでは自炊します。大会前などには、料金を払えば食事を作ってもらえるのですが、日常的には自炊です。ダイヤモンドリーグなどで世界を回ると外食の機会が多いですが、それだと思うような栄養が摂れないことがあります。自炊できれば、普段と変わらない食事を摂れるので日常のコンディションを維持し、ストレスなくレースに集中することができます。
もちろん海外の食材は日本と違うので、表示を見て考えないといけないですが、口に入れるものを作ること、知ることはすごく大事なこと。自炊は面倒ではないので、自分でやれることを増やして自分で良好な環境を作れるようになりたいと思っています」
大学時代にアメリカで単独の合宿をしていた際も、自炊をしていた。アスリートにとって、食事はトレーニング同様に大切なもの。佐藤の競技へのこだわりが、そんなところからも感じられる。
英語でスピーチができるようになりたい
現地では、当然ながら英語がコミュニケーションの手段になる。
「英語はしっかりやりたいですね。家庭教師に週2回ほど来てもらって勉強する予定です。コーチをはじめ、メンバーとも日常的にコミュニケーションを取っていろんなことを吸収したいですし、親交を深める意味でも重要です。いずれは英語でスピーチができるまでになりたいですね」
現地では、当初はシェアハウス的な場所に住み、慣れたら単独での生活を考えていくという。移動は主に自動車だ。すでに免許を取得しており、日本と交通ルールが異なる右側通行にも慣れてきている。

