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「ベンチ殴って骨折」杉山一樹が離脱も…“現役ドラフトの男”が覚醒「ソフトバンクで球速150キロじゃ遅い」肉体改造で激変、上茶谷大河とは何者か? 

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田尻耕太郎

田尻耕太郎Kotaro Tajiri

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photograph byJIJI PRESS

posted2026/04/14 11:02

「ベンチ殴って骨折」杉山一樹が離脱も…“現役ドラフトの男”が覚醒「ソフトバンクで球速150キロじゃ遅い」肉体改造で激変、上茶谷大河とは何者か?<Number Web> photograph by JIJI PRESS

ソフトバンクで覚醒中の上茶谷大河とは?(写真は肉体改造の2年前、DeNAから移籍時のもの)

「去年ホークスに来て、みんな体がデカいと思ったんです。デカいだけじゃなくて何というか……でもデカいんです。ホークスでは野球の技術のところの前に『まずはフィジカル』という考えがある。僕自身、以前はウエイトトレーニングの重要性とか正直理解していませんでした。ベイスターズでもトレーニングはしましたが、どちらかというとピラティスのような柔軟系とか自重系の練習に取り組んでいました。体は大きくなっていましたが、悪く言うとデブでしたね(苦笑)。中身が詰まってないデカさやったんです。今は筋肉が増えた。だから、今の方がある意味、体がデカいと思います」

球速150キロで“一番遅い”

 激変ボディを求めて、オフのあいだは極端なことに挑戦したことも明かした。

「正しいことじゃないと思うんですけど、1日一食とか。最初絶食も考えたんですが、アスリートとしてそれは良くないと思って、球団スタッフの方とかに相談もして1日一食に。朝と昼はこまめにプロテインとかを摂って夜だけ食べる。タンパク質はどれくらい摂ったらいい?ってチャットGPTに訊きました(笑)」

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 わざわざおどけたひと言を付け加えるのが上茶谷らしいが、この時も本人はマジメなつもりだ。食事は定番の鶏ムネ肉を中心にして、脂質は魚のみから摂った。炭水化物を抜くために米食を絶ったりもした。

「プロテインを一応炭水化物入りのやつにしてエネルギー源に。あとは『脳を勘違いさせる』取り組みもしました。インボディ計測をウエイトの前後でやる。トレーニング後は筋肉量の点数が上がるから、それで『効いてるな』『変わってるな』って。ウエイトトレーニングを可視化させました! まあ、正直しんどかったですよ。去年の10月末から今年1月の自主トレに行く前までずっとそんな日々でした。ま、そんなアホなことやってたんです(笑)」

 上茶谷がホークスボディを目指した真の理由。それは球速アップだ。

「今年150キロ出てますけど、ホークスの中じゃ一番遅いんじゃないですか。それが恥ずかしくて。155キロとか出したいですよね。リリーフになりましたけど、シーズン中もウエイトは定期的にやるようにしています。ホークスでは周りのピッチャーも基本的にそうしているので」

 今、上茶谷が担っているのは単なる便利屋ではなく、リリーフのパイオニアだ。複数イニングを投げる試合も、事前に何イニング行くからと伝えられることはなく「自分で試合の空気を読んで、気持ちを切らさないようにしています」という。

「あまり誰もやっていないポジションというのは、やりがいがありますよね」

 球界のお笑い怪獣がリリーフの「働き方」を改革するかもしれない。

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