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「ミトマ、これぞカウンターのお手本」ブラジルTV局、三笘薫のイングランド撃破弾を絶賛…一方で「伝統的な弱点」を日本通記者がズバリ指摘
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沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byJFA/AFLO
posted2026/04/03 19:18
イングランドをウェンブリーで打ち破った三笘薫のゴール。王国ブラジルメディアも興奮するほど完璧なカウンターだった
「できるだけ高い位置からプレスをかけて相手の攻撃を封じ、ボールを奪うと両サイドへ展開して縦に早く攻めようとしていた。とても良かったと思う」
三笘弾にブラジルTV局「これぞカウンターのお手本」
――そして23分、日本の先制点が生まれます。中盤で三笘薫がボールを奪い、鎌田大地、上田綺世を経て三苫が左サイドを走る中村敬斗へ。中村からのグラウンダーのクロスを三笘がGKとCBの位置を見極めて流し込んだ。
「多くの選手が絡んだ流麗なパスワークでイングランド守備陣を崩し切った。見事なゴールだった」
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――試合を中継したブラジルのテレビの解説者は「これぞカウンターのお手本。素晴らしい」と絶賛していた。
「その通り!」
――このゴールについて三笘本人も「W杯本大会でここまでうまくいくかは分からないですけど、ああいったシーンを何度か作れれば少ない人数でも決められる力はあるかな、というところは見せられたと思います」と試合後のミックスゾーンで語っていたそうです。
「その言葉もまた、頼もしいね」
――しかし34分、イングランドは右サイドから侵入して左へ振った後、ボランチのエリオット・アンダーソンが鋭いミドルシュート。バーを直撃した。日本も42分、佐野海舟から絶妙のスルーパスを受けた上田がシュートを放ったが、バーを直撃した。
「日本は渡辺剛がボールを失い、なおかつ守備陣全体が翻弄され、フリーでシュートを打たせてしまった。上田は絶対に決めてほしい場面だった!」
――後半の日本をどう見ましたか?
「高い位置からのプレスが影を潜め、中盤より後ろで守備ブロックを敷く時間が長かった。相手ボールを奪ってもキープできず、すぐにボールを失って守備に追われた。試合の最終盤にこうなるのは仕方がないが、守りに入るのが早すぎた」
伝統的な弱点だが…意図的にその状況を作り出した?
――この状況を避けるには、どうすればよかったと思いますか?
「この試合も選手を11人まで交代できる特別ルールで、実際に7人を交代させたのだから、コンパクトな布陣を保ち、前半同様、可能な限りハイプレスをかけるべきだったと思う」
――終盤、イングランドは長身選手を投入してパワープレー。日本の守備陣は四苦八苦していた。

