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「以前なら弱音、グチっただろうけど」W杯落選→米国でメッシとも対戦→32歳引退、元日本代表FW久保裕也のいま「永住権を…子供たちも楽しそうで」
posted2026/05/24 06:04
現在はアメリカ在住の久保裕也。32歳での引退を選んだ元日本代表FWが話した今と、今後の人生プランとは
text by

ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph by
Kiichi Matsumoto
選外直後のタイミングで米国に行って良かったと
「もともとは、色々な目標があったんです」
久保裕也は、元日本代表選手としては異例となる26歳の若さでアメリカへ渡り、MLS(メジャーリーグサッカー)では日本人最長となる6シーズン戦い抜いた。3月にスパイクを脱ぐ決断をした元サッカー選手は、直前で選外になったロシアW杯後の心境について、こう話す。
「日本代表でプレーすることやチャンピオンズリーグ出場という目標はありました。ただ、あの当時は、アメリカへ行くとその路線から外れることになりました。だから、そういう目標も自然と消えていきました。でも、この道を選んだことに全く後悔はないというか……むしろ、あのタイミングでアメリカに行って良かったと今でも思うんです」
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スイス、ベルギー、ドイツというヨーロッパの3カ国で戦った上で、アメリカに渡ったから気がつけたことがあった。
「例えばドイツだったらドイツ人で固まり、外国人は別のグループになることがありました。それはドイツに限らず、ヨーロッパではよくあることで。だから、自分からグイグイいかないとチームの輪に入れてもらえない感じがあります。
でも、アメリカだと自然体でいても、輪の中に入れる感じです。みんなが自分らしさを大事にしていて、極端なケースだと、あまり話さない選手であっても受け入れられるくらいで」
「スシ!!」グラウンドが静まり返った日
一体、どうしてそういう雰囲気になるのか。久保が解説する。
「アメリカって、すごくフラットな環境があるんですよ。裏で何かを言うことはあるかもしれないですけど、表面上はすごくクリーン。ヨーロッパにいると、悪気はなくても『アジア人は目が細いね』と言われたり、こういうジェスチャー(*両手で両方の目尻を横に広げるようなもの)をやられることはあります。ただ、アメリカってそういうことをやったら一発アウトですから。もっとセンシティブなんです」
他にも、ヨーロッパとの違いを実感する出来事がいくつもあった。

