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「美帆に絶対負けたくない」から12年…高木菜那が妹・高木美帆の“最後の五輪”を見つめた表情の意味「結構、心配しているんだろうな」 

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矢内由美子

矢内由美子Yumiko Yanai

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photograph byAsami Enomoto/JMPA

posted2026/03/06 11:13

「美帆に絶対負けたくない」から12年…高木菜那が妹・高木美帆の“最後の五輪”を見つめた表情の意味「結構、心配しているんだろうな」<Number Web> photograph by Asami Enomoto/JMPA

ミラノ五輪後に現役引退を発表した高木美帆。その五輪最後のレースを見つめた姉・菜那さんとの関係の変わった部分、変わらない部分とは

 6位だった女子1500mのレースの翌2月21日、高木はミラノ市内でJOC(日本オリンピック委員会)主催のメダリスト会見に出席した。ミラノ・コルティナ五輪では女子1000m銅メダル、女子500m銅メダル、女子チームパシュート銅メダルと、3つのメダルを獲得して自身の通算メダル数を10個に伸ばしていた。

 中学3年生で初出場したバンクーバー五輪ではさすがに出場した2種目(1000m、1500m)とも下位だったが、ソチ五輪の代表入りを逃した悔しさをバネに「スケートに人生を懸ける」と誓ってからの18年平昌五輪(1000m、1500m、3000m、チームパシュート)、22年北京五輪(500m、1000m、1500m、3000m、チームパシュート)、そして26年ミラノ・コルティナ五輪(500m、1000m、1500m、チームパシュート)の3大会で滑った合計13種目で、10個ものメダルを獲得してきた。表彰台に上がらなかったのは13レース中、3レースしかないというとてつもない成績だ。

現役を引退して変わってきた2人の距離感

 そのうちの7個は、菜那さんとともに出た五輪で手にしたもの。その菜那さんは北京五輪を最後に現役を退き、この数年間は選手同士だった以前とは異なる距離感で高木に接していたように見えていた。

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 メダリスト会見の席で高木は菜那さんについてこのように語った。

「姉とは、現役同士のときと距離感が変わったなと思う部分もあれば、ずっと変わらない距離感もあります。私は現役中のときから姉を姉として見ていたというか、北京の後に姉が現役を引退するということを聞いた時も、実際に現役を引退した後も、ずっと家族は側にいますから、変わらない距離感でいてくれる存在でした」

 そこまで言うと、少しの間を取ってからこう続けた。

【次ページ】 「結構、心配しているんだろうな」

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