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「待っているから…」ブライトン三笘薫が大ケガの日本代表DFに送った“1通のLINE”…三笘本人が明かした胸中「彼は代表に不可欠だと思います」
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田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byGetty Images
posted2026/02/28 11:05
2月21日ブレントフォード戦。ブライトン7試合ぶりの勝利に貢献した三笘薫(28歳)
「全然ですね(=全然いける)。シーズン中のコンディションはやはり難しいですけど、歳を重ねても、伸ばせるところは伸ばせる。それは、まだまだ先の話になると思いますね」
三笘が「全然ですね(=全然いける)」のところで語気をかなり強めたことから、彼の中に明確なプランや考えがあるのだろう。その輪郭はまだ見えないが、いずれ明らかになるはず。現在28歳の三笘がどのように進化していくのか。その姿をぜひ見てみたい。
「待っているから」三笘が送ったLINE
今回のブレントフォード戦の前には、日本代表キャプテンの遠藤航が負傷離脱するとの残念な知らせが入った。リバプールのアルネ・スロット監督は「長期の離脱になるのは明らか」と述べ、遠藤のW杯出場に暗雲が垂れ込めている。少なくとも、3月下旬に行われる強化試合のスコットランド戦、およびイングランド戦での欠場が確定している中、三笘は主将の離脱についてこう話した。
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「(遠藤)航君だけでなく、色々な選手が怪我している。次の親善試合は少し難しくなるかもしれない。(怪我人が増えてメンバーも替わり)準備もできないので難しいところがありますけど、それが競争を生み出すことにもつながる。ただ、(遠藤の)怪我がW杯直前でなくてよかったと思ってます。怪我自体は防ぎようがないものですけど、僕自身も気を付けていきたい」
もう一人、負傷離脱中の選手について、三笘に聞いておきたいプレーヤーがいた。三笘がレンタルで在籍したユニオン・サンジロワーズでチームメートだった日本代表DFの町田浩樹(現ホッフェンハイム)である。
今から約4年前、町田のユニオン入団時のこと。欧州クラブでは、歓迎式で歌を披露するのが恒例行事だ。町田は、三笘と一緒にアニメ番組『ドラゴンボール』の主題歌を熱唱した。ユニオンで苦楽を共にした2人は、やがて日本代表でも同志として戦い、W杯アジア最終予選では「左WBの三笘」「左CBの町田」として同じサイドで奮闘した。
その町田が、左膝前十字靭帯断裂の大怪我を負ったのは昨年8月のこと。現在はリハビリ中で、今年4月の復帰を目指している。町田の負傷後、三笘は「待っているから」と激励LINEを送ったという。そこで聞いてみた。「仲間を待ちたいという思いは、やはり強いでしょうか」と。三笘はこう話した。
「そうですね。代表に必要不可欠な選手だと思います。ずっと一緒にプレーしてきて、僕も(日本代表の)最終予選で一緒にプレーして、関係性は良くなっていた。それが一緒にプレーできないと、また作り直す部分もある。もちろん彼自身が(コンディションを)戻さないといけないと思いますけど、一緒にプレーしたい気持ちは強いですね」
ミルナーの活躍に刺激を受けつつ、ブライトンの久しぶりの勝利に安堵した三笘。そして、日本代表で一緒に戦う仲間たちにエールを送った。
ここからプレミアリーグのシーズン終了まで残り11試合。3月には日本代表として2つの強化試合を消化し、シーズン終了後にはW杯の大舞台が待っている。
ブライトンが長いトンネルを抜けた今、三笘の加速はここからが本番だ。

