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プロ野球亭日乗BACK NUMBER
「ベイスターズは変わらないと」DeNAの新キャプテン・筒香嘉智(34歳)がキャンプ前夜のミーティングで話したこと「変わることの怖さを感じながら…」
text by

鷲田康Yasushi Washida
photograph bySANKEI SHIMBUN
posted2026/02/21 17:00
今季、DeNAのキャプテンに任命された筒香嘉智(34歳)のインタビュー(前編)
ベイスターズというチームは若くて、明るくて、元気のあるチームだ。それは筒香がアメリカにいく前も、戻ってきてからも、変わらないチームカラーであり、このチームの持つ魅力でもある。
「選手はみんな真面目に練習している。でも、その中で野球に対して、勝負に対して、自分自身に対して真剣に向き合っている選手が少ないのではないかなと僕は感じていたんです。そこを変えていかないと、ベイスターズは強くはなれないと思っていました」
チームに戻ってからも、これまで大事な局面では若い選手たちに自分の思いを発信してきた。一昨年の日本シリーズ。ソフトバンクに連敗した移動日に、選手だけのミーティングを招集することを提案したのも筒香だった。そこでチームのために自分に何ができるのかをもう一度問い直すこと、勝負に真剣に向き合うことを説いたのも筒香だった。
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そのミーティングが結束を生み、結果的には逆転での下剋上日本一へと繋がった。
だが、それでもこのチームに本当の意味で強さが根付いているとは思えなかった。
キャンプイン前夜のミーティングで話したこと
キャンプイン前夜のミーティング。新キャプテンの筒香はみんなの前でこんな話をしたのだという。
「変わることの怖さというのはみんなあると思う。もちろん野球では変わらないことが強さとなる場面もあると思う。でも人間的な成長にはあんまり当てはまらないと僕は思っている」
今までの自分の殻から一歩踏み出す。すると周囲からは、「あいつ変わってしまった」と言われることも多いかもしれない。それは羨望であったり、戸惑い、僻みの裏返しであることが多いと筒香は語る。
「ミーティングでは『変わることは怖い。でもその怖さを感じながら、それでも変わるために一歩前に出て欲しい』という話をしました」
それは筒香が抱くこのチームが勝つために、本当の意味で強くなるために求める変化だったのである。
宜野湾キャンプ。訪れた関係者からはチームのムードが変わったという話を聞いた。実際に練習を見ていても、グラウンドの雰囲気が明るい中でも締まったものが伝わってくる。
「去年外野から内野を見ていた景色と、今の自分が内野にいて、外野から見た姿というのを想像しますけど、相当変わったんじゃないかなと思っています。みんなすごく元気なのは一緒ですけど、去年までの元気とはちょっと種類が違う。去年まではノリでやっている感じ。いまはミスできない雰囲気がキッチリある中で、言いたいことをみんなが言い合っている雰囲気です」
「リーグ優勝に一番の価値がある」
そしてこういうチームの雰囲気が生まれることこそ、勝つための、リーグ優勝という目標を達成するための最初のステップになるはずだと筒香は確信する。

