甲子園の風BACK NUMBER
東大に「3学年連続」合格者を輩出、旧帝大で仙台ベストナインの選手も…“県大会はベスト4”宮城の公立校野球部がスゴすぎる ナゾの「イチコウ曲線」とは?
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二瓶祐綺Yuki Nihei
photograph by仙台六大学野球リーグ公式インスタグラムより
posted2026/02/25 11:02
仙台一高から東北大へと進学し、昨年の仙台六大学野球リーグのベストナインに輝いた佐藤昴。他に東大・京大などへの進学者も多いという
「基本的に家では学校の予習をやっています。テスト期間になると部活が休みになるので、その時間で一気にそこまでの復習をして、テスト期間ごとにその範囲を固める……という感じです」
仙台一高硬式野球部は週に一度、月曜日がオフとなっている。このオフを活用して塾にも通っていると語る。
分からないところは…AI活用で効率的に!
日々の授業では予習時に分からなかった部分を意識して聞いているという野村。授業後などに先生へ質問しているのかと尋ねると、今の時代を生きる高校生らしい回答が返ってきた。
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「質問は先生よりも、比較的AIに聞くことが多いです。他にはカレンダーのアプリに日々やったこと、やりたいことを入れています。前もって決めておいた方が『今日、何やろうかな』と迷わなくていいし、昨日は何をしたかが分かるので」
野球との両立で勉強に使える時間も限られる中、選手たちは自分なりの方法で工夫して効率よく勉強を進めている。野球だけでなく勉強の面でも『自発能動』の精神が活かされている。
千葉監督もそんな彼らの進路実現に向けて後押しする。
島貫は進路について2人で話し、「情報を教えてもらえる機会があることがありがたい」と語る。野村が東大見学会に行くと千葉監督に伝えた際には、東大に進学した野球部OBに連絡し、話を聞く機会を設けてもらうことになったという。
千葉監督が掲げた「二兎を追う」というスローガン。
その言葉通り、選手たちは野球と勉強の2つの兎を追っている。それを高いレベルで維持し続けた先に、甲子園と難関大合格の未来は見えてくるのかもしれない。

