甲子園の風BACK NUMBER
東大に「3学年連続」合格者を輩出、旧帝大で仙台ベストナインの選手も…“県大会はベスト4”宮城の公立校野球部がスゴすぎる ナゾの「イチコウ曲線」とは?
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二瓶祐綺Yuki Nihei
photograph by仙台六大学野球リーグ公式インスタグラムより
posted2026/02/25 11:02
仙台一高から東北大へと進学し、昨年の仙台六大学野球リーグのベストナインに輝いた佐藤昴。他に東大・京大などへの進学者も多いという
中には医学の道を志す生徒もいる。73回生(2021年卒業)の奥山虎太郎は防衛医科大に合格。大学では準硬式野球の道に進むと、昨年11月に開催された東西対抗日本一決定戦の東日本選抜に選出。高校3年時はコロナの影響で挑戦すらできなかった甲子園のマウンドに立った。
こうした卒業生たちの活躍についても、千葉監督は予見していたという。
「練習時間も私学と比べれば多くはないですし、身体能力もまだ発展途上。その分、伸びしろがあるんだと思います。花開くのはたぶん、みんな高校時代よりもうちょっと先かなと。使っている時間が野球だけじゃなく、半分残しているので、まだ磨かれていない部分が多いんです」
東大志望の選手も…現役部員に聞く「文武両道」実践術
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では、野球と勉強の二兎を現在進行形で追っている現役の部員たちは、どのような工夫で勉強に取り組んでいるのだろうか。
「自分は通学に電車で40分~50分かかるので、その時間はペンを使って勉強ができません。なので、通学中は単語帳や暗記科目などの勉強をしています」
そう語ったのは昨年夏に2年生で唯一スタメン入りした島貫晃輔だ。
島貫は今のチーム内で通学距離が最長。自由に使える時間が少ないからこそ、移動などの時間を有効活用しているそうだ。少ない時間でどう工夫するかという点は、野球の練習とも重なる部分がある。
島貫は教員の両親の話を聞いて興味を抱き、教員を志すようになった。
現在は宮城県にある国立大の宮城教育大学を志望しているという。東北大学のような総合大学の教育学部ではなく、教育大学を選ぶのは確固たる考えがあるそうだ。
「教員になるための道として、一番近道なのが宮城教育大学だと考えています。東北大学や他の大学にも教育学部はありますが、やっぱり教育大学には専門の強みがあると思っています」
