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実は「やったことのないルーティーン」で金! スノボ戸塚優斗のメダル秘話“ネイル”“国歌で脱帽”だけじゃなく…「自分のヒーロー」平野歩夢の影響
text by

矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byNanae Suzuki/JMPA
posted2026/02/16 17:00
会心のランを見せて金メダルを獲得した戸塚優斗だが、実は「やったこともないルーティーン」を繰り出していた。勝利の裏側を探った
16歳で初出場した18年平昌五輪は決勝2回目に転倒して11位。22年北京五輪は、予選時と比べて決勝でパイプが2センチ高くなったことにも対応しきれず10位。「やめたい」と苦しむこともあったが、子どもの頃から抱いていた夢を追い続けてここまできた。
これまでやったことのないルーティーンで
ミラノ・コルティナ五輪決勝でのベストスコアは2回目だったが、1回目のランで最後までルーティーンをしっかりと滑りきった時点でガッツポーズが出ていた。
「今まで五輪の決勝で自分の納得いく滑りをしたことが全くなかったので、1本目決めた瞬間にやっとしっかり自分のランを決められたと思い、すごく嬉しかったんです。やっと決めたという気持ちでいっぱいで、勝手にガッツポーズが出ちゃいました」
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自信を持っていたトリプルのコンビネーションも決めた。
「フロントサイドトリプルは全く問題なくて、気持ち的にも怖さも感じないし、難しさも感じないレベルまで来ています」と言うが、技術面以上に成長を感じていたのは自分を信じる力だ。
「きょうのルーティーンはこれまでやったことがないものなので、点数がどれくらい出るか全く分からない状況。これで本当に勝てるのかも分からないし、どう評価されるのかも分からなかった。それでも(決断を)信じてこの舞台でできた。それが一番嬉しいです」
もちろん、それができたのは16歳からナショナルチームに入って積み上げてきた経験があるから。

