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オリンピックへの道BACK NUMBER
「2度とやらないでほしい」わずか1カ月前に日本選手が巻き込まれた“進路妨害”「失格しても、相手を巻き込んだ事実は残る」スピードスケート“被害者の怒り”
text by

松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byAsami Enomoto/JMPA
posted2026/02/15 11:01
ミラノ五輪スピードスケート男子1000mで進路妨害を受け、思わず頭を抱えたオランダのベンネマルス
ワールドカップ最終戦の1500mに出場した佐藤は、同走の中国の選手と接触する形となり、失速した。レースの展開からして、佐藤に優先権があるところだったが、中国の選手が佐藤を優先しなかったため、スピードを落とさざるを得なかった。
結果、妨害したとして、中国の選手は失格となった。一方の佐藤はその影響で大きくタイムをロス、20人中19位でレースを終えることとなった。
試合後、佐藤は相手から謝罪を受けて当事者同士で解決できたことを明かしたうえで、こう語っている。
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「オリンピックじゃなくてよかったなと、正直ほっとしています」
「自分の中では納得できるレースをしたいと思っていたので、複雑な思いが残るレースにはなってしまいました。相手にはこういうことを二度とやらないようにしてほしいと思いますし、今はそういうことしか言えないと思います」
進路妨害は、なぜ起こってしまうのか?
明確な進路妨害により失格となったケースは、頻繁に起こるものではないが、これらのみというわけではない。
また失格とはならなくても、かなり接近していて、不利を受けたのではないか、と見受けられることもある。
どうしても途中で、選手と選手がレーンを交代する、という仕組みがある以上、妨害となるなどの事態は完全には避けがたい面はある。
レースである以上、意図してでなくても「自分のほうが前にいる」という気持ちに駆られてしまうこともあるかもしれず、それが要因となることも考えられなくはない。

