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「大会中に泣いてしまうことも」スノボ小野光希“予選ブービー通過”から逆転メダル秘話…21歳が「16歳コンビに突き上げられて」手に入れた強さ
posted2026/02/15 11:02
予選11位というギリギリの通過から銅メダルを獲得した小野光希。何が大逆転を可能にしたのか、日本選手の層の厚さに迫った
text by

矢内由美子Yumiko Yanai
photograph by
Kaoru Watanabe/JMPA
2月12日夜(日本時間13日未明)にイタリア北部リビーニョで行われたミラノ・コルティナ五輪のスノーボード女子ハーフパイプで、銅メダルに輝いた小野光希(バートン)。決勝では1回目に4方向のトリックをすべて組み込む高難度のルーティーンを完璧に決めて85.00点をマークし、この得点で銅メダルを手に入れた。
高校在学中だった17歳の時に出た北京大会に続いての五輪出場で見事に表彰台に上がり、前回銅の冨田せな(宇佐美SC)に続き、この種目で2大会連続のメダルを日本にもたらした。
「4年前は本当に悔しい気持ちで終わってしまいましたが、それをしっかりとバネに変えて、ここまで諦めずに頑張って良かったなという気持ちです」
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安堵にも似た笑みを浮かべていた。
21歳の小野を突き上げてくる若手のプレッシャー
早稲田大学4年に在学中でもある21歳。一般的に見れば若いが、北京五輪からわずか4年で今回は若手の突き上げによるプレッシャーとも戦いながらの五輪挑戦だった。
ミラノ・コルティナ五輪開幕前の取材で小野はこのように吐露していた。
「ここ最近はナショナルチームのメンバーも大きく替わり、ワールドカップに出てくる年代も大きく変わりました。その変化に流されないようにということを軸にしてやってきた2年間でした」
今大会には清水さら(TOKIOインカラミ)と工藤璃星(TOKIOインカラミ)の16歳コンビがともに出場している。2人はミラノ・コルティナ五輪選考レースがスタートした2024/25シーズン開幕と同時に頭角を現して急成長。24年ユースオリンピック銀メダルの清水は、24年12月のワールドカップ(米国コッパーマウンテン)で初優勝を果たし、25年世界選手権で銀メダルを獲得した。24年ユースオリンピック金メダルの工藤も、ワールドカップで最高2位の成績を残した。
小野自身も北京五輪以降にワールドカップ総合優勝を果たしたほか、23年世界選手権で銅メダルを獲得するなど実力を伸ばしていたが、台頭する2人に順位で上回られることも少なくなくなった。

