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モーグル「銅」の堀島行真は“最大の大技”を出さない方が良かった? 金・銀のライバルも「イクマは最高」と絶賛した滑りへの“不可解採点”を検証

posted2026/02/14 11:04

 
モーグル「銅」の堀島行真は“最大の大技”を出さない方が良かった? 金・銀のライバルも「イクマは最高」と絶賛した滑りへの“不可解採点”を検証<Number Web> photograph by Nanae Suzuki/JMPA

モーグルで銅メダルを獲得した堀島行真。一人だけ「コーク1440」の大技を決めたが採点で敗れたことに疑問の声も上がった

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矢内由美子

矢内由美子Yumiko Yanai

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Nanae Suzuki/JMPA

 2月12日にリビーニョで行われたミラノ・コルティナ五輪のフリースタイルスキー男子モーグルで、北京五輪銅メダリストの堀島行真(トヨタ自動車)は2大会連続の銅メダルという結果となった。モーグルで日本勢が2大会連続メダルを獲得したのは女子の里谷多英(98年長野大会金、02年ソルトレークシティー大会銅)以来2人目だ。

 しかし、堀島が目指していたのは金メダル。第2エアで大技の「コーク1440(斜め軸で4回転)」を決めたが優勝まで0.27点届かず、83.44点で3位にとどまり、笑顔は少なかった。

 堀島が「コーク1440」の大技を決めた瞬間には会場の実況が「歴史をつくった!」と大興奮し、観客エリアからも喝采を浴びた。この時点で首位に立った。

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 ところが堀島の後に出たクーパー・ウッズ(オーストラリア)とミカエル・キングズベリー(カナダ)に抜かれた。2選手のエアは難度の高いものではなかったが、総合点でわずかに堀島を上回った。

不可解な採点の理由は?

 終わってみれば決勝2回目の堀島は、採点全体の20%を占めるタイム得点で全体3番目、60%を占めるターン得点では全体2番目だったが、20%を占めるエアで全体4番目の得点にとどまっていた。

 なぜこのような不可解な採点になったのか。

 今回のコースは着地面の角度が緩く、大技の「コーク1440」の着地を決めるのが難しい条件だった。だが、それは公式練習の時点から分かっていたことであり、堀島自身は十分に対策できていたと考えている。

 それ以上に減点につながったと考える要素がある。雪面の状態が公式練習と本番で変化していたことだ。

「準決勝と決勝では、少し右に流れる傾向が出てしまいました。それは僕の練習時にはあまり出なかった要素。それを直そう、次なら直せるという形で行ったが直らなかった。ちょっとその意識づけが甘かったのかな」

【次ページ】 むしろ「最大の大技」を出さない方が良かった?

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