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モーグル「銅」の堀島行真は“最大の大技”を出さない方が良かった? 金・銀のライバルも「イクマは最高」と絶賛した滑りへの“不可解採点”を検証
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矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byNanae Suzuki/JMPA
posted2026/02/14 11:04
モーグルで銅メダルを獲得した堀島行真。一人だけ「コーク1440」の大技を決めたが採点で敗れたことに疑問の声も上がった
モーグルの採点基準では「フォールライン」と呼ばれる一直線のラインを正しく滑ることが重要になる。堀島は「右に流れる時点で減点要素になる」と説明。着地点がフォールラインから右にずれたことが減点につながったと分析した。
一方で昨年3月に膝を負傷した影響については、「(着地面が)フラットでもなんとか耐えていたので体自体は全く問題なかった」とし、このように続けた。
「いろいろな穴(想定外の不確定要素)はいっぱい意識したんですけど、右に流されることへの意識が足りなかったのかな。それをもっと注意しながら、左へ軸を残しながら1440を回るとか、そういう意識づけが練習の段階からあまりできていなかったように思う。そういうサインを見逃さずにやっていくことがベストなんだと思います」
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普段から微に入り細をうがつ取り組みをぬかりなく積み重ねてきただけに、この要素に関してははっきりと悔やんでいる様子を見せていた。
むしろ「最大の大技」を出さない方が良かった?
では、エアのトリックの選択はどうだったのか。金メダルのウッズの第2エアは2回転で、銀メダルのキングズベリーは3回転だった。むしろ「コーク1440」を飛ばない方が良かったということにはならないのか?
採点に関しては、総合で同点だったもののターン点の差で銀メダルに甘んじたキングズベリーが結果発表直後にスキー板を放り投げて不満を見せたことも話題になっている。
堀島は10日の予選を首位通過で勝ち進んできたが、12日の決勝1回目は第2エアで「コーク1080」を飛んで首位と3.25点差の80.35点にとどまり5位。決勝の2回目はまさかの8人中4番目スタートとなっていた。
勝負の2回目に、リスクのある大技の「コーク1440」を出して高得点を狙うか、安定性のある「コーク1080」でまとめていくか。


