フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
「カオリは別格」「アリサより上にいく」現地で取材中の米国人記者が、坂本花織の演技に“涙を流した”理由…アメリカ人も揺れる“坂本ーリュウ”論争
text by

田村明子Akiko Tamura
photograph byAsami Enomoto / JMPA
posted2026/02/13 11:03
フィギュアスケート団体ではSP、フリーともに出場し、日本の銀メダルに大きく貢献した坂本花織
「あの演技を繰り返したら、誰も勝てない」
女子の個人戦は4種目中最後になるが、坂本は金メダルを取ると予測するか。
「あれほどの演技を、繰り返すことができるものだろうか、とは思うんです。でも彼女は全日本でも良い演技をしたと聞いています。カオリがあの演技を再現できたなら、勝てる選手はいないと思う。(アデリア・)ペトロシアン(ロシア/個人の中立選手として出場)がどんな調子かまだ練習を見ていないけれど、ノーミスのカオリは、ノーミスのアリサよりも上にいくでしょう。ノーミスのアンバーとは点差は縮まると思うけれど、それでもカオリが勝つと思う。(団体戦フリーでのコンビネーションジャンプで)3+3が3+2になってもあの点が出たということは、ジャッジは彼女に優勝させる準備が出来ていると思います」
そう語ったサミュエルズ氏は、シニアにデビューした当時から坂本のファンだったという。「彼女のように、自然体のまま成長していったスケーターはそういないと思います」。団体戦の演技後、ミックスゾーンに行くと、彼女は大勢の日本の記者に囲まれていたが米国人記者は彼一人だった。
ADVERTISEMENT
「僕はこのご時世なので、アメリカ人として、図々しく見えるような態度をとらないようにとても気をつけているのですが、(ミックスゾーンで)歴代でも最高の選手の一人である彼女と話ができて、とても光栄でした」
女子の個人戦は、2月17日から行われる。坂本が最後の五輪の舞台で、女王に相応しい演技を見せてくれることを期待したい。

