フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
「カオリは別格」「アリサより上にいく」現地で取材中の米国人記者が、坂本花織の演技に“涙を流した”理由…アメリカ人も揺れる“坂本ーリュウ”論争
posted2026/02/13 11:03
フィギュアスケート団体ではSP、フリーともに出場し、日本の銀メダルに大きく貢献した坂本花織
text by

田村明子Akiko Tamura
photograph by
Asami Enomoto / JMPA
フィギュア団体戦で、チームジャパンは前回の北京オリンピックに続いて銀メダルを獲得。だが今回は、優勝したチームUSAにわずか1点差まで迫るという予想以上の白熱戦を繰り広げた。
「今までは団体戦は、長くて退屈だと思っていたんです」と語るのは、米国ワシントンポスト紙のロバート・サミュエルズ記者だ。「でも今回は違った。チームジャパンは、すごかったですね。正直に言うと、アイスダンスは世界のトップレベルではない日本が、ここまで1位に迫るとは予想していなかったです」
ピューリッツァー賞を受賞した経歴のあるサミュエルズ氏は、本職は政治担当記者だという。だが1992年からずっとフィギュアスケートのファンで、2014年からフィギュアスケート記事の執筆もするようになったという変わり種だ。そのサミュエルズ氏は、「カオリのSPを見て、泣きました」と告白した。
「あれほど高いルッツは見たことがない」
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団体戦女子SPで、坂本は「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」で渾身の演技を滑り切った。
「あの演技はすごかったですね」とサミュエルズ氏は続ける。「ジャンプの高さが半端なくて、ルッツは(違法の)エッジコールはあったかもしれないけれど、あれほど高いものを見たことがありません。そしてプログラムには特別な意味が込められていて心を揺さぶられました」

