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「やばい泣きそう…」坂本花織25歳の“意外な素顔”「17歳で五輪初出場」「りくりゅうの結果を聞いて…」超陽気キャラが話題、フィギュア団体ウラ側 

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野口美惠

野口美惠Yoshie Noguchi

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photograph byAsami Enomoto / JMPA

posted2026/02/11 17:02

「やばい泣きそう…」坂本花織25歳の“意外な素顔”「17歳で五輪初出場」「りくりゅうの結果を聞いて…」超陽気キャラが話題、フィギュア団体ウラ側<Number Web> photograph by Asami Enomoto / JMPA

フィギュア団体で日本の銀メダル獲得に貢献した坂本花織

 もちろん、実力が1位だとしても、1位を期待されて実現するというのは、簡単なことではない。

「自分はどの試合でも『とにかく表彰台には必ず乗る』ということを強い覚悟を持ってやってきました。どれだけショートが悪くてもフリーで絶対に挽回するという経験をいろんな試合でしてきました。その気持ちがあるから、本番でも出来たのかなと思います」

 そして迎えた団体3日目。坂本はショートに続き、フリーも団体戦に出場した。過去3大会では個人戦への負担を減らすため、女子はショートとフリーで別の選手が滑ってきたが、女子のエースとして決断した。

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「団体戦のメンバーに選ばれた時に、ショートかフリーか、はたまた両方なのか、自分は決めきれませんでした。それで『りくりゅう次第で回答します』と言ってたんです。でも両方出るという覚悟もずっと前からして来ていたので『(両方で)大丈夫です』と言いました。年末に、『両方出てください』と決まってからは、腹を括りました」

表彰式、佐藤駿のリボンを直して…

 フリーは、引退のシーズンに滑りたいと思っていた『愛の讃歌』。演技前のコーチからの激励は、坂本がバトンを受け取るかのように手を後ろに伸ばし、その手の甲を中野コーチが叩く。最後、力強くうなずくと氷の真ん中へと出ていった。

 冒頭はジャッジ3人が「+5」をつける極上のダブルアクセルからスタート。途中の3連続ジャンプが2連続になった以外は、パーフェクトの演技だった。滑り終えると舌を出して苦笑いしたが、その滑りは圧巻だった。

 鍵山と三浦に挟まれて、得点を待つ。148.62点で女子の1位に。日本に10ポイントが加算され、アメリカに並ぶ59ポイントとなった。団体戦では、順位点が同点の場合は、上位2種目の順位点合計で計算する。日本が暫定「1位」と表示されると、鍵山、三浦と一緒に飛び上がった。

「3連続ジャンプをできなかったのは、ちょっと痛い傷だなと思いました。それでも148点出てホッとして。ショートもフリーも1位で10ポイント取れてホットして。そしたら暫定で日本が1位となったので、嬉しくて涙して。感情がもう、すごかったです」

 残す種目は男子フリーのみ。佐藤駿がパーフェクトの演技で2位につけ、日本は最終、銀メダルとなった。表彰式では、隣りにいた佐藤駿のリボンを直してあげると、にっこり笑った。

「全員が志願した上でこの団体戦に挑みました。北京五輪の時は奇跡みたいな銀メダルでしたけど、今回は優勝を狙って頑張ってきたので、4年前とは気持ちが全然違います。今の団体戦は、個人戦くらい大事なカテゴリーです。その中で全員がほぼ完璧な演技をした。本当に素晴らしい選手ばっかりだなって思いました」

 7人分の笑顔をパワーに、坂本は次の個人戦へと駆け出した。

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