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「やばい泣きそう…」坂本花織25歳の“意外な素顔”「17歳で五輪初出場」「りくりゅうの結果を聞いて…」超陽気キャラが話題、フィギュア団体ウラ側
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野口美惠Yoshie Noguchi
photograph byAsami Enomoto / JMPA
posted2026/02/11 17:02
フィギュア団体で日本の銀メダル獲得に貢献した坂本花織
「初めて平昌オリンピックで団体を経験して。その時は、フリーまで皆で滑れるだけで凄いという状態だったんです。そこから4年、皆がパワーアップして、北京では自分たちも予期せぬメダルで本当に嬉しかった。『みんなが頑張ればメダルが取れるんだ』ということに気づけて、そこから、りくりゅう(三浦璃来・木原龍一)や(鍵山)優真君と『ミラノでは金を目指して、自分達のレベルアップをしっかりやっていこう』と話してきました」
団体戦で「やばい泣きそう…」
迎えた2月6日の団体戦、坂本は自分の本番の直前だというのに、アイスダンスのリズムダンスをチームシートで応援。吉田唄菜&森田真沙也組への熱い声援で会場が盛り上がり、思わず涙がこぼれる。
「滑り始めてすぐに手拍子の嵐で、それを見たら感極まってうるってきて。『やばい泣きそう、止めな』と思ってパッと優真君を見たら死ぬほど泣いてて(笑)。『あ、じゃあ泣くか』って泣きました」
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自分の本番前に、他の選手の演技に泣いてしまう。それが坂本である。アイスダンスが終わると急いでトレーニングルームに行き、自分の準備中に、ペアのショートは“首位発進”の報告を聞いた。
「りくりゅうの結果を聞いて、どんどん自分も緊張して気持ちが高ぶっていきました。自分は1位の10点を期待されている。でも自分の中でもずっとプレッシャーをかけてやってきていたので、本番に向けてはすごいプレッシャーというよりは、良い緊張感で行けたと思います」
本番直前、いつもなら中野園子コーチが背中をパンっと叩いて送り出すが、今回の五輪ではショートトラック用のクッション素材の壁が厚く、コーチの手が届かなかった。最後のアドバイスを聞いた後、坂本は自分で腰を軽く叩きながらスタート位置へと滑り出した。
「過去の五輪2大会は、ぎりぎり背中にコーチの手がかすれるくらいだったんですけど。今回、クッションが分厚くなったんですかね。本当に届かなくて、セルフで叩いてました(笑)」
ショートもフリーも…疲労は?
そんなお茶目なことを考えられるくらい、落ち着いた状態で本番を迎える。すべての技をきっちりと決めると、圧倒的なスピード感でリンクを滑り抜いた。得点は、78.88点の高得点。現世界女王のアリサ・リウ(米国)との首位争いと見られていたが、演技構成点ですべて9点台だったのは坂本のみ。格の違いを示した。

