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「まさか外して賞賛されるとは…」日本人がアメフト“全米学生オールスター”に選出の衝撃…ハワイ大・松澤寛政に起こった「予想外の瞬間」とは?
text by

北川直樹Naoki Kitagawa
photograph byハワイ大学提供
posted2026/02/10 06:01
米の大学フットボールで最も優秀なキッカーに贈られる「ルー・グローザ賞」の最終候補にも選出された松澤寛政
IPPプログラム(※NFLの公式ロースター入りを目指すための国際選手育成プログラム)への選出、スカウティングコンバイン、プロデイ……NFL入りには複数の進路が用意されているが、中でもキッカーは他のポジションとは異なり、このルートに限らない。
「いろんな意味で、たくさんの人にサポートしていただいています。今は、そこに向けての準備に集中しています。環境は非常に恵まれているので、そこは何も心配してないです」
松澤が心がけるのは、他者との比較ではなく、自分ができることをやるだけということだ。
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「あと数カ月という話なので、自分ができることをやるだけかなと思います」
松澤が自分の強みとして挙げるのは、正確性だ。
「今季の成績からもやっぱり正確性、確実性というところは僕の強みだと思います」
その反面、NFLという舞台ではキッカーは長距離のキックも求められる。その点についてはどう考えているのか。
「ディスタンス(距離)について、多くの人が僕に対して疑問を持っている点だということは理解しています。これから良い方向に変えられると信じていますし、どこからでも入れられる自信はあります。
ただ、NFLはキックの距離も伸びているんですけど、実際にしっかり調べてみると、全員が全員長い距離を決めているわけではないので。それだけが求められる強みじゃないと思っています。やっぱりしっかり決めることが一番大事です」
NFLのキッカーのレベルは「数段、上がっている」
20歳で競技経験ゼロからスタートして約7年。松澤が初めてNFLの試合を観て「NFL選手になりたい」と思った当時と比べれば、現在のNFLキッカーのレベルは飛躍的に向上している。
「6年前と比べて、全体の成功率はもちろん伸びていると思いますし、飛距離も数段変わっています。全ての分野で圧倒的にキッカーのスタッツが上がっていると思います」
成功率、飛距離、そして契約金額。すべての指標は、松澤が目指し始めた頃よりも確実に上がっている。だが、その中でも松澤は自分の道を信じている。

