Number ExBACK NUMBER

「たくさんの人が自分のTシャツを…」20歳で“競技経験ゼロ”からアメフト全米学生オールスターに!? ハワイ大・松澤寛政が語った「覚醒のワケ」

posted2026/02/10 06:00

 
「たくさんの人が自分のTシャツを…」20歳で“競技経験ゼロ”からアメフト全米学生オールスターに!? ハワイ大・松澤寛政が語った「覚醒のワケ」<Number Web> photograph by ハワイ大学提供

2025年シーズンには96%という驚異的なキック成功率で全米学生オールスターにも複数選出された松澤寛政

text by

北川直樹

北川直樹Naoki Kitagawa

PROFILE

photograph by

ハワイ大学提供

 今年もアメリカ最大のスポーツの祭典・NFLスーパーボウルが行われた。NFLはいまだに日本人が辿り着いていない未踏の舞台だが、いまその頂に最も近づいているのがハワイ大のキッカー・松澤寛政だ。かつては千葉県の普通のサッカー少年だった男は、どのようにして本場のアメフト選手となり「全米学生オールスター」にまで名を連ねたのか。本人が語ったその進化の理由とは。《NumberWebインタビュー全2回の1回目/つづきを読む》

 ハワイ大学でキッカーを務める松澤寛政は、10年前までごく普通のサッカー少年だった。

 日本で大学受験に2度失敗したことを機に、20歳で初めてアメリカへ。そこで初めてNFLの試合を観て「ここで戦える選手になりたい」と思ったという。

「近所の公園で自主練習」から全米オールスターに

 それから6年――競技経験ゼロ、近所の公園での自主練習からスタートした男は、YouTubeで技術を学ぶとSNSでコーチにアプローチした。そしてコミュニティカレッジを経て、NCAA1部に所属するハワイ大学で正キッカーまで登り詰めた。

ADVERTISEMENT

 貯金が底をつき、涙した日もあった。英語が喋れず、ヨガマットとスーツケースだけを抱えて単身、キャンプに乗り込んだ日もあった。しかし、どんな日も松澤は自分を信じ続けた。

 2025年シーズンはフィールドゴール成功率96.2%(25/26)という驚異的な数字を残し、全米オールスターにも10個以上選ばれた。現地では“Tokyo Toe”のニックネームとともに、押しも押されもせぬ全米学生トッププレーヤーとして知られる。いま「日本人でNFLに一番近い男」であることに疑いの余地はないだろう。

 そんな“偉業”への想いを尋ねると、松澤の口からは意外な言葉が返ってきた。

「シンプルにチームメイトがたくさんボールを蹴る機会をくれたんです」

【次ページ】 「外すはずがない距離」をなぜ失敗する?

1 2 3 4 NEXT
#松澤寛政
#ハワイ大学
#幕張総合高校

他競技の前後の記事

ページトップ