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猛牛のささやきBACK NUMBER
「試練の連続…葛藤がありました」オリックス若月健矢を救った中嶋聡・前監督の言葉「実は連絡を取っていた」“黄金コンビ”山本由伸と描く新たな夢
text by

米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byNanae Suzuki
posted2026/02/08 11:02
WBCで再びゴールデンバッテリー結成なるか
最初に言われたのは「高めを使っていけ」ということだった。「低めが安全、となっていたので、高めを使うというのは自分の野球人生にはなかった考えでした。新鮮というか、価値観が変わりました」と若月は当時語っていた。
今も心に置く「楽をするな」の深い意味
もう一つは、「小さい変化(球)に頼るな。楽をするな」ということ。
「今でも生きていますね。キャッチャーをやっていると、『ここ真っ直ぐは行きたくないから、カットボールで行って……』というシチュエーションがあるんです。それでゴロを打ってくれたりもするんですけど、カットボールとかは当たると一番飛んでいく。そのあたりは突き詰めて考えないといけない。本当に勉強になりました」
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出番がない間は、試合中ブルペンにこもって投手陣と密にコミュニケーションを取った。その後ブルペンデーに先発マスクを被って勝利に繋げるなど、チャンスで結果を出して出場機会を増やし、優勝に貢献。エース山本由伸(現ドジャース)の女房役も任された。
8年ぶりの侍ジャパンで得たもの
2023年には西武から森友哉がFA移籍で加入するなど、毎年競争にさらされながらも若月の出場試合数は増え、昨季は121試合に出場し、キャリアハイの100安打、31打点を記録。シーズン後には侍ジャパンに選出され、韓国との強化試合に出場した。8年ぶりの侍ジャパンについては、こう語った。
「他のキャッチャー3人といろんな話ができましたし、ピッチコムを用いたサイン交換も、初めてのことだったので、いろいろな経験ができました。ピッチコム単体だったらすごく便利なものだなと感じたんですけど、ランナーなしの場合は15秒だったり、秒数制限のある中でサインを交換しなきゃいけないので、そのあたりの難しさみたいなものはありました。
牽制は3回目でアウトにしなければボークを取られたり、拡大ベースになるということもあるので、守備の重要性というか、スローイングの精度がすごく重要になるなと思いましたね」


