プレミアリーグの時間BACK NUMBER
「ご覧の通り。エンドウはベンチ」先発に推したリバプール番記者が苦笑した日も…“序列問題”に「理解はできる。監督は」MF遠藤航が語ったこと
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山中忍Shinobu Yamanaka
photograph byAndrew Powell/Getty Images
posted2026/02/11 11:03
2025-26シーズンは出番が限られてきた遠藤航だが、昨年末を含めてどのような心境でプレーをしていたのか
現在も降格圏前後の順位を推移するウェストハムは、この日も歯応えがなかったからだ。カウンターに転じても相手ゴール前に頭数が足らず、トップ下のルーカス・パケタ(現フラメンゴ)が、主審への無駄な抗議で後半39分に退場。10人で戦う羽目になった。ただそんな相手に、リバプールは後半43分に、あわや1-1という場面を作られたのも事実だった。
フラーフェンベルフとの入れ替えを望む声もあったが
遠藤の出場時間が減少した理由には、追う展開を強いられる試合が増加した部分もあるが――それとは引き換えに中盤の守備力、そしてデュエル強度とインテンシティの足りなさが見て取れた。スロットは試合に先立ち、遠藤とポジションが重なるフラーフェンベルフについて「チーム最悪の出来というわけではない」とし、遠藤の出場時間不足の背景を説明していた。
確かに、言う通りではある。
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だが北中米W杯で日本代表と対戦するオランダ代表MFが、昨季のように10点満点で8点前後の出来を連発しているわけでもない。前述した『エコー』紙の記者3名のうち2名が、フラーフェンベルフとの入れ替えで遠藤の先発を望んでいたほどである。
とはいえ遠藤の存在が結果に繋がらなかった試合があったことは事実。たとえば昨年10月上旬の第7節チェルシー戦である。
遠藤は同点で迎えた後半41分に、2ボランチの一角に投入された。しかし遠藤がつく格好になった相手左SB、マルク・ククレジャの低弾道クロスからチェルシーに勝ち越し点を許した。『エコー』紙による採点も「最終ラインの盾になれず」との理由で、及第点以下の5点と厳しかった。
「かなりオープンになっていたので、いつ行くべきか、いつ守るべきかというバランスを意識して入っていた」
MF陣で貴重な守備本能を持つ遠藤は、両軍揃って2点目を狙っていた終盤の状況について、試合後にこう話していた。
出番が限られる状況を「理解はできる」と語るワケ
実際、短い出場時間の中でクロスのブロックやルーズボールのクリアと、堅実な守備を見せてもいた。スロットは、もう少し早いタイミングで遠藤をベンチから送り出してもよかったのではないか? と筆者は感じるほどだった。さらに言えば、本職のボランチがいれば――と感じる場面は前半から見られた。同14分の1失点目は、中央のスペースを連係とドリブルで使われた結果だった。
もっとも、遠藤自身は出番が限られている状況も「理解はできる」と語り、落ち着いた様子でこうも話した。

