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オリンピックへの道BACK NUMBER
「北海道の子は、ずるいな」大阪生まれの“サンテレビのAD”が、ミラノ五輪に出るまでの苦悩…モーグル・藤木豪心が明かす「電話越しに父が泣いた日」
text by

松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byAFLO/サンテレビ提供
posted2026/02/13 11:01
モーグル日本代表として、ミラノ・コルティナ五輪の舞台に立った藤木豪心
そして根幹にあるのは、やはり父の存在だった。
「父は僕に『やるからにはなんでも全力で』と子どもの頃から言っていて、父自身もそういう性格で、前を向いてポジティブに切り替えていくタイプです。ただ、2020年の1月、ワールドカップの練習中に怪我をしたことがあります。右膝前十字靭帯の断裂だったのですが、電話で伝えたとき、父が電話越しに泣いているのを察知して辛かったです。もちろん自分も悲しいですけど、父を悲しませてしまった、と。その分、いい成績を獲って、オリンピックに出場して喜ばせたいなと思いました。それもここまでの原動力になっていたのかなと思います」
「妹と、最高の親孝行をしたい」
そしてたどり着くことができた4年に一度の大舞台。
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「初めてのオリンピックの舞台なので、まずはどんな景色なのかをしっかり見ながら楽しみたいというのが一つ。その中で、ワールドカップでは出せていないんですけど、ファーストエアで『ダブルフルツイスト』という技をやって、それと『コーク1080』という、子どもの頃にある選手がやっていて、『いつかこんな技をやりたい』と憧れた技をやりたいですね。その組み合わせを出して、最高のパフォーマンスをできたらなと思います。
妹(日菜=モーグル女子日本代表)と一緒にオリンピックに出られるのはほんとうにうれしいです。親も試合を見に来るので、妹と2人で一緒に最高の滑りをして、最高の親孝行をして喜ばせたいと思っています」
むろん、サンテレビ社員としての仕事も忘れていない。
「オリンピックに出て会社に帰ってくるまでがセットなので、しっかり帰ってきたいと思います。
アスリートとして活動してきたことも仕事にいきていると思います。選手に質問しても、いろいろ話してくれやすかったり、いろいろ教えてくださる感じはしますし、競技者だからこそわかるニュアンスも聞けると思っています。まだADの仕事が多いですけれども、いつかディレクターになったときに、アスリートという強みをいかして番組作りに携われたらと思っています」

