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「表情が柔らかくなった」空手・清水希容32歳がテレビ出演時に“しないこと”とは? 本人が明かす、競技引退後の変化「おしゃれも楽しんでいます」
text by

矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byJMPA/Miki Fukano
posted2026/02/07 11:00
東京五輪で銀メダルを獲得した清水希容さんの“その後”を聞いたインタビュー【第1回】
「空手がなくなった私に、何が残るんだろう」
――テレビ出演をするきっかけはどのようなものだったのですか?
清水 ちょうど現役引退を発表する数日前に『news zero』さんからお話をいただいて、何か違うことにチャレンジしてみようと思っていたタイミングだったのでお受けしました。
――現役を退くとき、引退後のプランについてはどのように考えていたのでしょうか?
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清水 それこそ私は「空手の清水希容」を20数年間やってきましたから、空手の道ならどういう努力をしてどういう進み方をしていけば良いのかが見えやすいと思います。でも、「空手の清水希容」から空手を引いた時、私に何が残るんだろう。空手がなくなった時に私が私じゃなくなってしまうのではないか。それ以外の能力がないのではないか。そういう怖さがありました。そこで、まずは新しい自分を見つけたいと思い、『news zero』さんにチャレンジさせてもらいました。
――ニュース番組に出るようになってどのような苦労がありましたか?
清水 空手の形は非言語で語る武道です。今までは言葉に出さずに感情を周りに伝えることが多かったのですが、番組では一言一言の言葉尻や、言葉の選び方によって捉えられ方も違ってきます。自分が意図してないような捉えられ方をする時もあるので、そういった難しさと、ある意味、日本語の深さみたいなものも感じて面白いなと思うところもあります。テレビでは試合とまた違う緊張感もあって、すごく良い経験になっていると感じていますね。
生放送は「心臓が飛び出すくらいの緊張感」
――緊張する場面に強そうに見えますが。
清水 私はもともとメンタルが弱くて、競技をやっている時も納得する形を打てたことはほぼありませんでしたし、若い頃は変にハイテンションになっていました。つねに緊張して萎縮する自分がいたので、だからこそいっぱい練習したし、いっぱい積み上げてきたのだと思います。
テレビのお仕事では空手と違って私には引き出しがないですし、経験もない。アナウンサーさんはたくさんの経験をされているからこそ本番力がある。それはメンタルが強い弱いではなく、経験値の違いだと思っています。


