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酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
「寝る時間もなく朝練、良くないですね」桑田真澄が語った“野球育成問題”「競技人口減少の原因…大人では」オイシックスCBO就任でどうなる
text by

広尾晃Kou Hiroo
photograph byJIJI PRESS
posted2026/01/31 11:03
オイシックスのCBOに就任した桑田真澄
——コントロールを磨くには、やっぱり投げないと、ということですか?
「そうですね、でも全力で投げる必要はなくて、毎日2、30球でいいから投げようっていうのが僕の指導法なんですね。
トークショーでも言いましたが『スキャモンの発育曲線』(人の成長過程における身体各部位の発達速度の違いを「一般型」「神経型」「リンパ型」「生殖型」の4つのパターンに分類して示したグラフ)というのがあるのですが、神経型は早い時期に伸び切って終わってしまうので、神経系を刺激できる時代に、それを意識した練習をしないといけない。
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だから守備でも神経系を意識すべきです。僕は基本がどうの、とは言わずに股の下か、片手で捕れって言うんです。それができたら普通に捕るのは簡単なんです。
よく指導者は『正面で捕れ』とか言いますが、型にとらわれる必要はないので、逆の指導法をしますね」
寝る時間もなく朝練…良くないですよね
——中学生は練習のし過ぎ、投げ過ぎ、ともよく言われますが?
「そうなんです。なんでも一気にやるとダメなんですよ。 食事だってそうじゃないですか。一気に焼肉50人前食べたら体が動かなくなります。50人前を1カ月かけて食べるからいいわけです。野球も同様に少しずつ日々続けることが大事なんです」
——それはケガ防止という観点からも大事ですね?
「そう、ケガしたら終わりですから、どんないい選手も怪我をして引退する。ゴジラ(松井秀喜)だって膝が痛くて引退したでしょ? みんなどこか痛めてケガして引退しているわけです。
練習中にケガをしないように、量を調整するのは大事です。練習量をたくさんしたら上手くなるって言う人は今もいるんですけど、僕は決してそうじゃないと思っている。人それぞれの適量があるんですね。そこを見極めるのが大事です。ただプロ野球選手になって、20歳から23歳くらいの間は、僕は結構量をやってもいいと思います。なぜかというと、いい形を覚えた時に、それを体に染み込ませる作業をすることが大事なんです。 でもそれ以前に、いい形をまだ覚えてない時期に、猛練習をすると、下手な動きを覚えてしまうから、上手くならない。
それと練習して栄養を摂って寝る、睡眠が大事なんです。中学でも、高校でも遅くまで練習して、帰ってきたら寝る時間もなく朝練だって。あれ、良くないですよね」
データはあくまで「参考」にすべきもの
——「『デジタル野球教室』をやってみてどうだったか?」という問いかけには?

